函館観光を計画する際、まず気になるのが現地の気温やふさわしい格好ではないでしょうか。北海道の中でも比較的温暖なイメージがある函館ですが、海に囲まれた港町特有の海風や、季節ごとの急激な気温変化には注意が必要です。せっかくの旅行を寒さや暑さで台無しにしないためには、事前の準備が欠かせません。
この記事では、函館の服装について月別の具体的な目安や、観光スポットに合わせた選び方を詳しく解説します。初めての北海道旅行でも、この記事を読めば準備万端で出発できます。港町ならではの気候の特徴をしっかり押さえて、歴史ある街並みや絶品グルメ、そして美しい夜景を心ゆくまで楽しみましょう。
函館の服装を季節ごとにマスターしよう!月別の基本スタイル

函館は北海道の南部に位置しているため、道東や道北に比べると冬の寒さはいくぶん和らぎます。しかし、本州の基準からすると年間を通して気温は低めで、春先や秋口は驚くほど冷え込むことも珍しくありません。ここでは、季節ごとの基本的な服装の考え方をご紹介します。
【函館の年間平均気温とおすすめの服装イメージ】
| 季節 | 月 | 平均気温 | 服装のポイント |
|---|---|---|---|
| 春 | 4月〜5月 | 7℃〜12℃ | 薄手のコートやジャケットが必要。5月でも朝晩は冷える。 |
| 夏 | 6月〜8月 | 16℃〜22℃ | 半袖で過ごせる日も多いが、羽織りものは必須。霧の影響で肌寒い日がある。 |
| 秋 | 9月〜11月 | 5℃〜18℃ | 9月は長袖シャツ、10月は厚手のジャケット、11月は冬コートを用意。 |
| 冬 | 12月〜3月 | -2℃〜2℃ | 厚手のダウンジャケットにマフラー、手袋、滑りにくい靴が必須。 |
春(4月・5月)はまだ冬の名残があるため防寒を
函館の春は、4月でも最高気温が10度前後の日が多く、本州の冬に近い感覚です。4月中旬になっても雪が降ることがあるため、厚手のコートまではいかなくても、しっかりとしたトレンチコートやマウンテンパーカーなどの風を通さない上着が必要です。特に海沿いのベイエリアや元町周辺は風が冷たいため、首元を冷やさないように気をつけましょう。
5月に入るとようやく桜の季節が訪れますが、日差しがあっても空気はひんやりとしています。お花見を楽しむ際も、じっとしていると足元から冷えてくるため、インナーに保温性の高いものを着るか、ストールを持ち歩くのがおすすめです。軽やかな春色を取り入れつつも、機能性重視の重ね着を意識すると快適に過ごせます。
また、この時期の函館は天候が変わりやすいのも特徴です。晴れていたと思ったら急に曇って気温が下がることもあるため、着脱がしやすいカーディガンやパーカーを用意しておくと重宝します。デニムパンツなどのしっかりした素材のボトムスを選び、足元もまだ素足は避け、靴下をしっかり履くスタイルがベストです。
夏(6月・7月・8月)は涼しくても羽織りものが必須
函館の夏は、本州のような猛烈な暑さになることは少なく、非常に過ごしやすいのが魅力です。8月のピーク時でも最高気温が30度を超える日は限られており、カラッとした暑さが特徴です。基本的には半袖や長袖のカットソーで過ごせますが、「冷え」への対策が函館の夏観光のポイントになります。
特に6月から7月にかけては、「移流霧(いりゅうぎり)」と呼ばれる海霧が発生しやすく、霧に包まれると気温が急降下します。日中は25度以上あっても、夕方から霧が出ると一気に20度を下回ることもあるため、薄手のカーディガンやウィンドブレーカーは必ずバッグに入れておきましょう。サンダルも快適ですが、歩き回る観光ならスニーカーが安心です。
お盆を過ぎると、函館では早くも秋の気配が漂い始めます。夜風が涼しさを通り越して寒く感じることもあるため、半袖だけで出歩くのは避けましょう。また、北海道は日差しが強いため、紫外線対策の帽子やサングラスもあると便利です。汗をかいてもすぐに乾く速乾性のある素材を選ぶと、ベタつかずに快適な散策が楽しめます。
秋(9月・10月・11月)は気温の変化に要注意
9月の函館は、日中はまだ夏の名残を感じる暖かさがありますが、朝晩の冷え込みが顕著になります。長袖のシャツや薄手のセーターなどがちょうど良い季節です。10月に入ると紅葉が見頃を迎え、一気に秋が深まります。この時期からは、厚手のジャケットや裏地付きのコートが必要になり、季節が冬へと向かうスピードの速さを実感するでしょう。
11月は函館ではもう冬の入り口です。初雪が降るのもこの時期で、気温が氷点下近くまで下がる日も出てきます。観光の服装としては、ウールのコートや中綿入りのジャケットが適しています。首元を温めるストールや、ニットタイツなどを活用して、しっかりと防寒対策を始める必要があります。紅葉ライトアップを見学する場合は、真冬並みの格好でも大げさではありません。
秋の観光で気をつけたいのは、建物の中と外の温度差です。北海道の建物は断熱性が高く、暖房がしっかり効いているため、室内に入ると暑く感じることがあります。厚手のニット一枚を着るよりも、シャツの上にベストやジャケットを重ねるなど、細かく温度調整ができるコーディネートがおすすめです。レイヤード(重ね着)スタイルを楽しみながら、賢く寒さをしのぎましょう。
冬(12月・1月・2月・3月)は完全防寒で挑む
冬の函館観光は、とにかく徹底した防寒が成功の鍵です。気温は氷点下が当たり前になり、雪も積もります。アウターは、お尻まで隠れる丈のダウンコートや、防風性に優れた厚手のコートが必須です。インナーには、発熱素材の肌着を着用し、その上にセーターやフリースを重ねるのが基本の形です。風が強い日が多いため、体感温度は数字以上に低く感じます。
手袋、マフラー、耳まで隠れるニット帽の「防寒3点セット」は忘れずに用意しましょう。首、手首、足首の「3つの首」を温めるだけで、体感温度が大きく変わります。また、雪の上を歩くため、靴選びも重要です。防水加工が施された滑り止め付きのスノーブーツが最適です。普通のスニーカーでは雪が染み込み、足先が凍えてしまうため、必ず冬用の靴を選んでください。
3月になっても、函館はまだまだ雪が残る極寒の日が多いです。本州では春の足音が聞こえる時期ですが、函館では冬服が手放せません。下旬になると少しずつ気温が上がりますが、路面がシャーベット状になり足元が悪くなるため、引き続き防水性のある靴が必要になります。春を先取りした薄着で訪れると、寒さに耐えられなくなるため注意が必要です。
夜景や海沿い観光で役立つ!シーン別の服装のコツ

函館観光のハイライトといえば、函館山からの夜景やベイエリアの散策です。しかし、これらのスポットは市街地とは異なる気候条件になることが多いため、特別な配慮が必要です。場所の特性に合わせた服装を選ぶことで、疲れを軽減し、より景色に集中できるようになります。
函館山山頂は、市街地よりも気温が2〜3度低く、強い風が吹き抜けます。夏でも夜はパーカーやジャケットが必要です。冬は「これでもか」というほどの重装備でちょうど良いでしょう。
函館山の夜景鑑賞は「1シーズン先」の服装で
函館山山頂の展望台は、遮るものがないため常に風が吹いています。この風が体温を奪うため、地上で「ちょうど良い」と感じる服装では、山頂では寒くて震えてしまうことがよくあります。夜景をゆっくり楽しむためには、現在の季節よりも1シーズン先の寒さを想定した準備が必要です。例えば夏なら秋の格好、秋なら冬の格好を意識しましょう。
特に夜景が見頃になる時間帯は、気温がぐっと下がるタイミングと重なります。コンパクトに折りたためるライトダウンジャケットや、大判のストールをバッグに忍ばせておくと、いざという時にとても便利です。また、展望台の屋外エリアでシャッターチャンスを待つ場合は、手がかじかまないように夏場でも薄手の手袋があると、撮影に集中しやすくなります。
冬の夜景鑑賞はさらに過酷です。防風性の高いアウターはもちろん、カイロをポケットに入れておいたり、背中に貼っておいたりするのも有効な手段です。山頂のレストランやショップの中は温かいですが、展望台は氷の世界ですので、こまめな温度調整ができるようにしましょう。美しい夜景に感動する前に寒さでリタイアしないよう、万全の態勢で臨んでください。
ベイエリアや朝市での散策は風対策を優先
金森赤レンガ倉庫が立ち並ぶベイエリアや、活気あふれる函館朝市は、海がすぐそばにあります。海辺は風を遮る建物が少ないエリアがあるため、吹き付ける海風への対策が重要です。春や秋は、風を通しにくいナイロン素材のジャケットや、目の詰まったウール製品を選ぶと、体温を逃がさずに散策を楽しむことができます。
朝市は、早い時間帯ほど気温が低く、足元が濡れていることも多いため、汚れに強く動きやすい格好がベストです。また、朝食を食べる際に店内に入ると、湯気や熱気で暖かく感じることが多いため、脱ぎ着が楽な前開きの服が適しています。長い時間歩くことになるので、足元は歩きやすさを最優先したクッション性の高い靴を選びましょう。
夏場のベイエリアは海風が心地よいですが、潮風で肌がベタつくことがあります。吸湿速乾性のある素材や、さらっとした肌触りのコットン素材を選ぶと、爽やかに過ごせます。また、夕暮れ時の散策は非常にロマンチックですが、急に冷え込むこともあるため、肩に掛けられる程度のカーディガンなどを持っていると、パートナーや自分自身の体を守ることができます。
坂道の多い元町エリアは歩きやすさを重視
八幡坂を代表とする函館の元町エリアは、非常に坂道が多い地域です。異国情緒あふれる教会や洋館を巡るには、かなりの距離を歩くことになります。そのため、服装は「動きやすさ」が最優先となります。女性の場合、タイトなスカートや高いヒールの靴は避け、ストレッチの効いたパンツや、履き慣れたフラットシューズ、スニーカーを選ぶのが賢明です。
坂道を上ると冬場でも意外と汗をかきますが、立ち止まって景色を眺めていると、汗が冷えて急激に寒さを感じます。いわゆる「汗冷え」を防ぐために、インナーには吸汗性の高い素材を選び、アウターのファスナーを開閉して熱を逃がせるようにしておくと快適です。リュックサックを利用すれば、両手が空くのでカメラ撮影もスムーズになり、バランスも取りやすくなります。
また、元町周辺の石畳は、雨の日や雪の日に非常に滑りやすくなります。特に冬場は、坂道が凍結して天然の滑り台のようになることもあるため、デザイン性よりも「靴底のグリップ力」を重視して靴を選んでください。雪道に慣れていない方は、市内のコンビニや駅で購入できる「後付けの滑り止め」を装着するのも、転倒を防ぐための優れた方法です。
冬の函館で最も重要なのは「靴」の選び方

冬の函館観光において、洋服以上に重要と言っても過言ではないのが靴の選択です。函館は坂道が多く、路面が凍結しやすいため、適切な靴を選ばないと転倒して怪我をする恐れがあります。また、足元が冷えると体全体が冷え切ってしまうため、防寒と安全の両面から靴を検討しましょう。
雪道でも滑らないための靴底の条件
函館の冬の路面は、積もったばかりの雪、踏み固められた圧雪、そして最も危険な「ブラックアイスバーン(氷の膜)」など、刻々と状態が変化します。普通の運動靴や、底がツルツルしたビジネスシューズ、ヒールのある靴は絶対に避けてください。靴底は、溝が深くて柔らかいゴム素材のものや、ガラス繊維が練り込まれた防滑ソールが理想的です。
もし手持ちの靴で不安がある場合は、函館に到着してから対策することも可能です。JR函館駅や市内の靴店、コンビニエンスストアでは、自分の靴に簡単に取り付けられる「ゴム製のスパイク」が販売されています。これを装着するだけで、凍った坂道での安心感が格段に変わります。また、現地の靴店でスノーブーツを購入するのも、自分へのお土産として良い選択かもしれません。
歩き方にもコツがあります。雪道では歩幅を小さくし、足の裏全体で地面を踏みしめる「ペンギン歩き」を意識すると滑りにくくなります。特に横断歩道の白い部分や、建物の出入り口付近は非常に滑りやすいため、細心の注意を払ってください。両手をポケットに入れず、万が一の時にバランスが取れるようにしておくことも、安全な観光のための服装マナーの一つです。
冷えから足を守る防水と保温のテクニック
雪道を歩いていると、靴の表面についた雪が体温で溶け、内部に染み込んでくることがあります。一度靴の中が濡れてしまうと、冬の北海道では足先が感覚を失うほど冷えてしまいます。そのため、靴にはあらかじめ強力な防水スプレーをかけておくことが必須です。素材自体が防水仕様になっているスノーブーツなら、さらに安心感が高まります。
保温性を高めるためには、靴下選びも工夫しましょう。綿素材の靴下は汗を吸うと乾きにくく、逆に足を冷やしてしまうため、ウール混や保温機能のある厚手の素材がおすすめです。あまりに何枚も重ね履きすると、足先の血流が悪くなって逆に冷えを感じることもあるため、機能性の高い靴下を1〜2枚選ぶのがコツです。靴の中に敷く「ボア付きのインソール」も高い効果を発揮します。
また、最近では足先に貼るタイプの使い捨てカイロも人気です。ただし、密閉性の高いブーツの中で長時間使用すると、酸素不足で発熱しなかったり、逆に熱くなりすぎたりすることもあるため、使用上の注意をよく確認しましょう。足元が温かいだけで、屋外での観光時間は驚くほど長く楽しめます。寒さを忘れて、白銀の五稜郭やイルミネーションを堪能しましょう。
室内観光とのギャップを埋める工夫
冬の北海道観光で意外と見落としがちなのが、室内の暖かさです。函館のカフェや美術館、観光施設などは暖房が非常に強く設定されており、冬の屋外仕様の格好のままだと、すぐに汗をかいてしまいます。室内で汗をかき、そのまま外に出ると、その汗が冷えて体温を急激に奪う原因になります。そのため、靴も室内では脱ぎやすいものや、蒸れにくい工夫が必要です。
例えば、ロングブーツは防寒性は高いですが、室内での着脱が大変な場合があります。サイドゴアブーツやショート丈のスノーブーツなら、比較的スムーズに脱ぎ履きでき、座敷での食事の際も慌てずに済みます。また、吸湿性の良いインソールを使用することで、靴の中のムレを軽減し、不快感を防ぐことができます。
宿泊先のホテルから近場へ夕食に出かける際などは、少し軽装になりがちですが、それでも足元だけは冬仕様を崩さないようにしましょう。ほんの少しの距離でも、凍結路面での転倒のリスクは常にあります。室内外の温度差を考慮したレイヤリング(重ね着)の技術を足元にも応用し、常にドライで温かい状態を保つことが、冬の函館をスマートに楽しむ秘訣です。
函館の天気に合わせた持ち物と便利なアイテム

服装を完璧に整えたら、次はプラスアルファの持ち物を確認しましょう。函館の気候は変化に富んでいるため、ちょっとしたアイテムがあるだけで快適さが大きく向上します。特に季節の変わり目や、天候が不安定な時期に役立つ小物をピックアップしました。これらをバッグに入れておけば、不意の雨や寒さにも慌てず対応できます。
雨や霧に備えたコンパクトな雨具
函館は、年間を通して雨の日が比較的多く、特に6月の霧や、秋の変わりやすい天候には注意が必要です。観光中は両手を空けておきたいため、折りたたみ傘に加えて、軽量なレインポンチョやウィンドブレーカーがあると重宝します。これらは雨だけでなく、急な冷え込みの際の防風着としても機能するため、一石二鳥のアイテムとなります。
霧が発生すると、服の表面がしっとりと濡れてしまうことがあります。速乾性のある素材の服を着ていると安心ですが、綿素材の場合は水分を吸って重くなり、体温も奪われてしまいます。そんな時は、撥水加工が施されたアウターを一枚羽織るだけで、服が濡れるのを防ぎ、快適さを維持できます。カバンの中に大きなビニール袋を一枚入れておくと、濡れた雨具を収納するのに役立ちます。
また、雨の日の石畳や坂道は晴天時以上に滑りやすくなっています。服装だけでなく、足元の注意も忘れずに。レインブーツがあればベストですが、荷物になる場合は、普段の靴に防水スプレーを念入りにかけておきましょう。函館の街並みは雨に濡れると一層情緒が増します。適切な雨具を準備して、雨の日ならではの美しい景色をゆっくりと楽しんでください。
紫外線と眩しさから目を守るサングラス・帽子
北海道は空気が澄んでいるため、日差しが強く感じられることが多いです。特に夏場だけでなく、冬の雪景色による照り返し(雪盲の原因になることも)は想像以上に目に負担をかけます。函館観光を快適に続けるためには、目を守るためのサングラスがあると非常に便利です。特に函館山山頂や五稜郭タワーなどの高い場所では、光を遮るものがなく、眩しさで景色が見えにくいこともあります。
帽子も、単なる防寒具としてだけでなく、日除けとして重要な役割を果たします。夏は通気性の良い麦わら帽子やキャップ、冬は耳まで隠れるニット帽と、季節に合わせて選びましょう。特に冬のニット帽は、耳の凍傷を防ぐためにも不可欠です。強風に飛ばされないよう、あご紐がついているタイプや、頭にフィットするサイズのものを選ぶのがおすすめです。
さらに、春先や秋口の乾燥した時期は、風が吹くと土埃が舞うこともあります。そんな時も帽子を深く被ることで顔周りを守ることができます。日焼け止めと合わせて、帽子やサングラスをコーディネートに取り入れることで、おしゃれを楽しみながらも実用的な防備が可能になります。持ち運びの際にかさばらない、折りたたみ可能なタイプを選ぶと荷物もスッキリします。
体温調節の味方!大判ストールと使い捨てカイロ
函館の気温変化に最も柔軟に対応できるアイテムが、大判のストールです。首に巻けば防寒になり、肩に掛ければカーディガン代わり、膝に掛ければカフェでのひざ掛けになります。素材は、春や秋なら薄手のウールやコットン、冬ならカシミヤや厚手のウールが適しています。コーディネートのアクセントにもなるため、一枚持っているだけで旅行中の着こなしの幅が広がります。
そして、冬の救世主といえるのが使い捨てカイロです。貼るタイプは背中や腰、お腹に貼ることで深部体温の低下を防ぎます。貼らないタイプはポケットに入れて、かじかんだ指先を温めるのに最適です。函館駅などの売店でも手に入りますが、あらかじめ予備をいくつか持って行くと安心です。最近では繰り返し使える充電式カイロを持ち歩く人も増えています。
その他、特に乾燥が厳しい冬場は、リップクリームやハンドクリームなどの保湿アイテムも忘れずに。服装による外側からの防御だけでなく、体の内側や肌のケアも観光の快適さを左右します。これらの小物を上手に活用して、どんな天候でも笑顔で函館の街を歩けるように準備しましょう。万全の準備こそが、最高の思い出を作るための第一歩となります。
函館を快適に歩くためのトータルコーディネート術

最後に、函館観光をトータルで考えた時の服装のまとめをご紹介します。機能性ばかりを重視してせっかくの旅行写真が残念なことにならないよう、おしゃれと実用性を両立させるコツを解説します。街の雰囲気に馴染みつつ、自分自身の体調もしっかり管理できるスタイルを目指しましょう。
函館はレトロで落ち着いた雰囲気の街です。色味を抑えたシックな装いに、明るい色のマフラーやバッグなどの小物を1点投入すると、写真映えも良く、街並みにも美しく調和します。
「重ね着」を基本にしたレイヤリングのすすめ
函館観光の服装で最も失敗しない方法は、「細かく脱ぎ着できる重ね着」を徹底することです。厚手の服を一枚着るのではなく、薄手のものを数枚重ねることで、空気の層ができて保温性が高まり、さらに室温や気温に合わせて微調整が可能になります。下着、中間着、アウターという3層構造(レイヤリング)を意識してみましょう。
例えば、冬なら「発熱インナー+シャツ+ウールセーター+ダウンコート」という組み合わせです。これなら、暖かい室内に入った時はコートを脱ぐだけで対応でき、さらに暑ければセーターを脱ぐといった調整ができます。ボトムスも、裏起毛のパンツの下にタイツを履くなど、下半身の冷え対策も忘れずに行ってください。足元が温かいと、体感温度は劇的に向上します。
また、レイヤリングは荷物の軽量化にもつながります。薄手の服を組み合わせることで、かさばる厚手の上着を何枚も持って行く必要がなくなります。旅の後半で洗濯を前提にするなら、さらに荷物を減らすことも可能です。機能性の高いインナーを数枚用意し、その日の気温に合わせてアウターとの組み合わせを変えるのが、スマートな旅人のテクニックです。
観光スポットに合わせた素材の選び方
散策する場所によって、適した素材も異なります。坂道の多い元町エリアを長時間歩くなら、汗を逃がしてくれる「吸湿速乾性」のある素材がベストです。逆に、函館山で夜景を待つ間はじっとしているため、熱を逃がさない「断熱性・保温性」に優れたウールやダウンが適しています。行く場所のスケジュールに合わせて、インナーや小物を微調整しましょう。
また、港町である函館は、潮風にさらされることも多いため、汚れが落ちやすい素材や、シワになりにくい素材を選ぶと、旅行中のメンテナンスが楽になります。お寿司やジンギスカンなどのグルメを楽しむ際も、匂いがつきにくい、または自宅で洗濯しやすい素材の服を選んでおくと、汚れを気にせず思い切り楽しむことができます。機能的な素材を味方につけて、ストレスフリーな観光を実現しましょう。
特に小さなお子様連れやご年配の方との旅行の場合、周りの方の服装にも気を配ってあげてください。本人は大丈夫だと思っていても、急な気温変化で体力を消耗してしまうことがあります。予備のストールや、羽織れるものを用意しておくと、家族全員が最後まで笑顔で過ごせるはずです。函館の優しい街並みに合わせた、優しさのある服装選びを心がけましょう。
写真映えも意識したカラーコーディネート
函館の街並みは、赤レンガの赤、教会の白や緑、石畳のグレーなど、色彩豊かです。これらの背景に映える服装を選ぶと、旅の思い出写真がより一層素敵なものになります。おすすめは、モノトーンやベージュなどのベーシックカラーをベースにしつつ、アクセントカラーを一つ取り入れるスタイルです。例えば、冬の白い雪景色の中に赤いマフラーは非常に美しく映えます。
夏なら、函館の海をイメージしたブルーや、爽やかなホワイトを取り入れると、清潔感のある写真になります。秋の紅葉シーズンなら、マスタードイエローやテラコッタなどの暖色系が、周囲の風景と見事に調和します。あまりに奇抜な色や柄は、レトロな街並みから浮いてしまうことがあるため、落ち着いたトーンを意識するのがポイントです。
帽子や手袋、靴などの小物の色を揃えるだけでも、全体に統一感が出ておしゃれに見えます。旅行前に、訪れる予定のスポットの写真を確認して、「どんな服でここで写真を撮りたいか」を想像してみるのも、旅の楽しみの一つです。服装は自分を守るための盾であると同時に、旅を彩る重要な要素でもあります。自分だけのお気に入りのコーディネートで、函館の街を颯爽と歩いてください。
函館の服装選びの重要ポイントまとめ
函館の服装選びについて、季節ごとの基本からシーン別のコツ、便利な持ち物まで幅広く解説してきました。函館は、その美しい景観とは裏腹に、海風や気温差といった特有の気候条件を持っています。しかし、適切な準備さえしておけば、どの季節に訪れても快適で思い出深い観光を楽しむことができます。
最後に、函館観光を成功させるための服装の要点を振り返りましょう。
・春と秋は予想以上に冷え込むため、風を通さない上着とストールを用意する。
・夏でも夜や霧の日は寒いため、薄手の羽織りものを常に持ち歩く。
・冬は厚手のダウンに加え、マフラー・手袋・帽子の3点セットで完全防寒する。
・冬の靴は、防水性と強力な滑り止め機能があるスノーブーツが必須。
・函館山山頂は地上より「1シーズン先」の寒さと考え、重装備で臨む。
・室内外の温度差に対応するため、細かく着脱できる「重ね着」を基本にする。
函館の魅力は、四季折々の表情にあります。春の桜、涼しい夏、色鮮やかな秋、そして幻想的な冬の雪景色。どの時期に訪れても、正しい服装選びがあなたの旅を力強くサポートしてくれます。この記事を参考に、万全の準備で函館の街へ出かけ、素晴らしい時間を過ごしてくださいね。



