北海道の道南エリアに位置する森町。この町の名物といえば、全国的な知名度を誇る「いかめし阿部商店」のいかめしです。催事や駅弁大会で見かけることも多いですが、そのルーツやこだわりの味を知ると、さらに美味しく感じられます。
この記事では、北海道観光のブログとして、森町「いかめし阿部商店」の人気の秘密や歴史、そして現地や通販での購入方法などを詳しくお伝えします。読めばきっと、今すぐあの甘辛い香りが恋しくなるはずです。ぜひ最後までご覧ください。
森町「いかめし阿部商店」が全国で愛され続ける理由

北海道内には数多くの美味しい駅弁がありますが、その中でも「いかめし阿部商店」のいかめしは、別格の存在感を放っています。なぜこれほどまでに多くの人を惹きつけるのでしょうか。まずはその人気の理由を紐解いていきます。
絶妙な甘辛さと素材のバランス
阿部商店のいかめしの最大の特徴は、一度食べたら忘れられない秘伝のタレによる味付けです。醤油ベースの甘辛いタレが、イカの旨味と中のご飯にしっかりと染み込んでいます。
使用されているイカは、肉厚ながらも柔らかい食感が特徴です。噛むたびにイカの香ばしさとタレの甘みが口いっぱいに広がり、どこか懐かしいホッとする味わいを楽しめます。このバランスこそが、老若男女に支持される理由です。
また、ご飯の炊き加減も絶妙です。イカの身の中にぎっしりと詰められたお米が、イカの出汁を吸い込み、モチモチとした食感を生み出しています。シンプルながらも計算し尽くされた構成は、まさに職人技といえるでしょう。
ちょうど良いサイズ感と満足度
駅弁といえば大きな折詰を想像しがちですが、いかめしはコンパクトなパッケージが特徴です。小ぶりなイカが2杯から3杯入っており、持ち運びにも便利なサイズとなっています。これが、移動中の軽食や旅のお供として非常に優秀なのです。
見た目はコンパクトですが、中にはぎっしりとお米が詰まっているため、食べ応えは抜群です。おやつ感覚でシェアすることもできますし、一人でしっかりと完食して満足感を得ることもできます。この柔軟なサイズ感が、現代の食シーンにもマッチしています。
また、冷めても美味しいという点も大きなメリットです。駅弁は作られてから食べるまでに時間が経つことが多いですが、阿部商店のいかめしは冷めることでタレがより馴染み、さらに深い味わいへと変化します。温め直さずとも美味しいのは、素材が良い証拠です。
レトロで親しみやすいパッケージデザイン
いかめし阿部商店のパッケージを見れば、すぐにそれとわかる独特のデザインも人気の要因です。オレンジ色の包み紙に描かれたイカのイラストは、昭和の頃から変わらぬ安心感を私たちに与えてくれます。
このレトロな外装は、全国の駅弁大会でも目印となっており、多くのファンがこのパッケージを目指して列を作ります。新しさを追求するのではなく、あえて伝統を守り続ける姿勢が、ブランドへの信頼感に繋がっているのでしょう。
包み紙を開ける瞬間のワクワク感は、まさに旅の醍醐味の一つです。時代が変わっても色褪せないそのビジュアルは、SNS映えするアイコンとしても若い世代から注目されています。歴史を感じさせるパッケージを含めて、ひとつの完成された作品といえます。
いかめし阿部商店の魅力まとめ
・秘伝のタレが染み込んだ至福の味わい
・持ち運びやすく、冷めても美味しい絶妙な工夫
・一目でわかる伝統のパッケージデザイン
いかめし阿部商店の歴史と元祖駅弁としての歩み

阿部商店のいかめしは、単なる名物料理ではありません。そこには戦時中の食糧難を乗り越えるための知恵と、代々受け継がれてきた伝統の物語があります。歴史を知ることで、一粒一粒のお米の重みを感じることができます。
食糧難から生まれた奇跡のアイデア
いかめしが誕生したのは1941年(昭和16年)のことです。当時は第二次世界大戦の真っ只中で、日本中が深刻な食糧不足に陥っていました。特にお米は貴重品であり、満足に食べることが難しい時代でした。
そんな中、当時の森駅で駅弁を販売していた阿部商店が、「少ないお米でお腹を満たせるものは作れないか」と考え抜いた末に生まれたのがいかめしです。当時、森町の近海ではイカが大量に獲れていました。この豊富にあるイカにお米を詰めて炊き上げることで、ボリュームを出したのです。
限られた資源を最大限に活用しようとする知恵から生まれたこのメニューは、瞬く間に評判となりました。苦肉の策として誕生した料理が、のちに北海道を代表するグルメになるというのは、まさに歴史の面白さといえるでしょう。
駅弁大会での伝説的な記録
戦後、鉄道網の発達とともにいかめしの名は全国へと知れ渡るようになります。そのきっかけとなったのが、百貨店で開催される「駅弁大会」への出店です。特に、京王百貨店で開催される元祖有名駅弁と全国うまいもの大会では、長年トップクラスの人気を誇ってきました。
阿部商店は、この大会でなんと50年連続で売り上げ1位という驚異的な記録を樹立しています。全国各地から集まる名だたる駅弁を抑えて、小さな町の商店が頂点に立ち続ける姿は、多くの人を驚かせました。
この実績が「阿部商店のいかめし=日本一の駅弁」というイメージを定着させました。現地に行かずとも、全国の催事場で出来立てのいかめしを求める長蛇の列ができる光景は、冬の風物詩ともなっています。
三代、四代と受け継がれる伝統の重み
阿部商店は、家族経営の温かさを保ちながら代々その味を守り続けています。現在は三代目の阿部秀昭氏からバトンを受け継ぎ、四代目の今井麻椰氏が代表を務めています。若きリーダーのもと、伝統を守りつつも新しい挑戦が続けられています。
代が変わっても、基本的なレシピや製法は一切変えていないそうです。その一方で、海外への進出やオンライン販売の強化、さらにはいかめしをモチーフにしたキャラクターグッズの展開など、時代のニーズに合わせた柔軟な変化も見せています。
「変わらない味」を守るためには、実は多くの努力が必要です。素材の質の変化に対応しながら、同じ満足感を提供し続ける。その真摯な姿勢が、80年以上の長い年月を超えてファンを惹きつけ続ける原動力となっています。
こだわり抜かれた味の秘密!阿部商店のいかめしができるまで

阿部商店のいかめしは、家庭で作るものとは決定的な違いがあります。そこには、長年培われた技術と、徹底した素材へのこだわりが隠されています。美味しさの核心部分に迫ってみましょう。
秘伝のタレと「つぎ足し」の技
味の決め手となるのは、創業以来守り続けられている秘伝のタレです。醤油と砂糖をベースにした独自の配合は社外秘となっており、限られた職人のみがその味を管理しています。
このタレの最大の特徴は、新しいものをただ作るのではなく、古いタレに新しいものを継ぎ足していく製法にあります。イカから溶け出した濃厚な旨味がタレの中に蓄積され、年数を重ねるごとに深みとコクが増していくのです。
家庭で再現しようとしても、この「歴史が作り出した深み」だけは真似することができません。一口食べた瞬間に感じる多層的な旨味は、まさに阿部商店が積み重ねてきた時間の結晶といえます。
イカのサイズと鮮度へのこだわり
いかめしに使用されるイカの種類は「スルメイカ」です。しかし、どんなスルメイカでも良いわけではありません。阿部商店では、いかめしに最適な特定のサイズを厳選して仕入れています。
大きすぎると身が硬くなり、小さすぎるとご飯が十分に入りません。お米が炊き上がった際にパンパンに膨らみ、かつ柔らかさを保てる理想的なサイズを追求しています。また、鮮度が落ちるとイカ特有の臭みが出てしまうため、加工のスピードも重視されています。
職人が一つひとつ手作業でイカを洗浄し、鮮度を保ったまま調理工程へと進みます。この丁寧な下処理が、雑味のないクリアな美味しさを支えているのです。機械化が進む現代においても、人の手による選別と処理を大切にしています。
「うるち米」と「もち米」の黄金比
中に入っているご飯にも、驚きのこだわりがあります。阿部商店では、一般的なお米である「うるち米」と、粘りの強い「もち米」を独自にブレンドして使用しています。この配合比率こそが、あの独特の食感を生む秘密です。
もち米だけでは重くなりすぎ、うるち米だけではイカの弾力に負けてしまいます。両者を混ぜることで、モチモチしていながらも一粒一粒の食感を感じられる、最高のご飯が完成します。お米はあらかじめ秘伝のタレに浸され、芯まで味が染み込むように工夫されています。
調理の際は、生のお米をイカに詰め、そのままタレの中でじっくりと炊き上げます。こうすることで、イカの旨味がすべてお米の中に閉じ込められ、噛むほどに幸せな味が溢れ出すのです。まさにイカとお米が一体化した、究極の調理法と言えるでしょう。
いかめしに使用されるお米は、北海道産を中心とした国産米が選ばれています。季節やイカの状態に合わせて、わずかに水分量を調整するなど、細やかな配慮がなされています。
阿部商店のいかめしはどこで買える?駅弁大会や通販の最新情報

「食べてみたいけれど、北海道まで行くのは大変……」という方も多いはず。ご安心ください。阿部商店のいかめしは、森町以外でも手に入れる方法がいくつかあります。購入ルートを整理してご紹介します。
全国の百貨店「駅弁大会」をチェック
最も有名な購入方法は、全国各地で開催される百貨店の「駅弁大会」や「北海道物産展」です。阿部商店は非常に多くの催事に出店しており、運が良ければお近くの百貨店で出会えるかもしれません。
特筆すべきは、催事会場で行われる実演販売です。会場の大きな釜で次々といかめしが炊き上がる光景は圧巻で、漂ってくる香ばしい匂いに誘われて多くの人が並びます。出来立ての温かいいかめしを味わえるのは、催事ならではの贅沢です。
催事のスケジュールは、阿部商店の公式サイトやSNSで随時更新されています。1月から2月にかけては特に多くの場所で開催されるため、冬の時期は要チェックです。人気会場では午前中に完売することもあるため、早めの訪問をおすすめします。
常温保存可能な「真空パック」を活用
現地や催事での出来立ては最高ですが、より手軽に楽しみたいなら「真空パック」タイプがおすすめです。阿部商店では、お店の味をそのまま閉じ込めたレトルトタイプのいかめしも販売しています。
真空パックの良いところは、賞味期限が長く、常温で保存できる点です。お土産として持ち帰るのにも適していますし、自宅にストックしておけばいつでも北海道の味を楽しめます。湯煎や電子レンジで温めるだけで、ふっくらとした食感が蘇ります。
この真空パックタイプは、新千歳空港や函館駅のお土産売り場、さらには都内のアンテナショップなどでも取り扱われています。見かけたらぜひ手に取ってみてください。味のクオリティは驚くほど高く、本物の実力を感じられるはずです。
公式オンラインショップでお取り寄せ
外出が難しい場合や、確実に手に入れたい場合は、公式のオンラインショップを利用するのが一番確実です。阿部商店では通販サイトを運営しており、自宅にいながら本場のいかめしを注文できます。
通販では単品販売のほか、贈答用のセット商品も充実しています。北海道観光の思い出として自分用に買うのはもちろん、お世話になった方への贈り物としても大変喜ばれます。特に、年配の方には懐かしい味として定評があります。
また、最近ではふるさと納税の返礼品として、森町のいかめしがラインナップされていることもあります。節税をしながら美味しい駅弁を応援できるのは嬉しいポイントですね。通販サイトでは期間限定の商品が登場することもあるので、定期的に覗いてみましょう。
| 購入方法 | メリット | 主な場所 |
|---|---|---|
| 催事・実演販売 | 出来立て・温かい | 全国の百貨店 |
| 真空パック | 保存がきく・手軽 | 主要駅・空港 |
| オンライン通販 | 全国どこでも買える | 公式サイトなど |
北海道森町へ行こう!いかめしと一緒に楽しむ観光スポット

いかめしの聖地である森町は、函館からもアクセスしやすく、自然豊かな魅力溢れる町です。せっかくなら現地を訪れて、本場の空気の中でいかめしを味わってみませんか。森町のおすすめ観光スポットをご紹介します。
桜の名所「オニウシ公園」と「青葉ヶ丘公園」
森町を訪れるなら、春の時期が特におすすめです。町内には「オニウシ公園」と「青葉ヶ丘公園」という二つの大きな公園があり、合わせて約1,000本以上の桜が咲き誇ります。
特にオニウシ公園は、国道5号線沿いに位置し、ドライブの休憩スポットとしても人気です。展望台からは、天気が良ければ内浦湾(噴火湾)や名峰・駒ヶ岳を一望できます。桜のピンクと海の青、そして雪の残る山のコントラストは絶景です。
青葉ヶ丘公園では、例年5月上旬に「森町さくらまつり」が開催されます。この期間中、会場付近ではいかめしをはじめとする地元のグルメが数多く出店されます。満開の桜の下で食べるいかめしは、格別の美味しさです。
雄大な「駒ヶ岳」を望む絶景ポイント
森町のシンボルといえば、何といっても駒ヶ岳です。見る角度によって形が大きく変わることで知られており、森町からは鋭く尖った「剣ヶ峰」が印象的に見えます。この山の雄姿を眺めるだけでも、道南に来た価値を感じられるでしょう。
特におすすめなのが、森町の海岸線から眺める駒ヶ岳です。海越しにそびえ立つ山の姿は、北海道らしいダイナミックな風景を作り出しています。写真を撮るのが好きな方にとっては、最高のフォトスポットとなるはずです。
また、森町周辺には駒ヶ岳の火山活動によって生まれた自然も多く残っています。近くの大沼国定公園まで足を伸ばせば、カヌーやサイクリングなどのアクティビティも楽しめます。いかめしをテイクアウトして、大自然の中でランチを楽しむのも素敵ですね。
森駅周辺の散策と阿部商店の店舗
いかめしの原点であるJR森駅周辺も、ノスタルジックな雰囲気が漂う素敵なエリアです。駅のすぐ近くには阿部商店の本社があり、創業当時の空気感を感じることができます。
森駅は「海に最も近い駅」の一つとしても知られており、ホームからは美しい海を間近に眺めることができます。列車の待ち時間に潮風を感じながら、静かな時間を過ごすのも良いでしょう。駅弁として誕生したいかめしを、その出発点である駅で食べるのは、鉄道ファンならずとも感慨深い体験です。
周辺には地元の鮮魚店や小さなお菓子屋さんもあり、町の人々の暮らしに触れることができます。派手な観光地ではありませんが、ゆったりとした時間が流れる森町は、日々の忙しさを忘れてリフレッシュするのに最適な場所です。
まとめ:森町の「いかめし阿部商店」は心もお腹も満たされる北海道の宝
北海道森町が誇る「いかめし阿部商店」について詳しくご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。戦時中の知恵から生まれたこの小さなお弁当には、80年以上の歴史と、職人たちの熱いこだわりがぎっしりと詰まっています。
秘伝のタレでじっくりと炊き上げられたイカと、その旨味を逃さず吸い込んだモチモチのお米。その完璧なハーモニーは、一度食べれば誰もが虜になる魔法の味わいです。全国の駅弁大会で長年愛され続けている理由も、一口食べれば納得できるはずです。
現地を訪れて森町の美しい景色とともに味わうのはもちろん、催事や通販を利用して自宅でゆっくり楽しむのもおすすめです。阿部商店のいかめしを通じて、北海道の豊かな食文化と歴史を感じてみてください。次のお休みには、ぜひこの美味しい宝物を探す計画を立ててみてはいかがでしょうか。



