北海道の秋を代表するグルメイベントといえば、十勝地方の新得町で開催される「新得そば祭り」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。広大なそば畑が広がる新得町は、国内でも有数のそばの産地として知られています。
毎年、収穫したばかりの「新そば」を味わうために、道内外から多くの観光客がこの町を訪れます。澄んだ空気と美味しい水、そして農家の方々の愛情が詰まったそばは、まさに絶品の一言に尽きます。
この記事では、新得そば祭りを120%楽しむための見どころや、アクセス情報、さらには周辺の観光スポットまで詳しくご紹介します。初めて訪れる方はもちろん、リピーターの方もぜひチェックして、秋の十勝を満喫する計画を立ててみてくださいね。
新得そば祭りの基本情報と開催される時期

新得そば祭りは、例年「そばの里」として知られる新得町で、新そばの収穫時期に合わせて開催される一大イベントです。まずは、お祭りの全体像や開催されるタイミング、そして会場となる場所について詳しく見ていきましょう。
新得そば祭りが開催される時期と場所
新得そば祭りは、例年9月の最終日曜日に開催されることが一般的です。北海道の9月下旬は、秋の気配がぐっと深まり、新そばが最も美味しくなる季節です。会場は例年、JR新得駅からほど近い「新得町保健福祉センターなごみ」の周辺特設会場となります。
開催時間は午前10時頃から午後2時頃までと、お昼前後がメインとなります。非常に人気のあるイベントのため、お昼時には多くの人で賑わいます。特に数量限定のメニューを狙う場合は、早めの来場がおすすめです。
会場付近には臨時駐車場も用意されますが、十勝地方だけでなく札幌や旭川からも多くの車が訪れるため、時間帯によっては非常に混雑します。余裕を持ったスケジュールで動くのが、お祭りをスムーズに楽しむコツです。
「新得そば」が愛される理由と歴史
新得町でそばの栽培が始まったのは、明治時代まで遡ります。開拓使たちがこの地に入植した際、厳しい自然環境でも育ちやすい作物としてそばが選ばれました。新得町は昼夜の寒暖差が大きく、この気候がそばの甘みと香りを引き出します。
また、大雪山系の清らかな水が豊富にあることも、美味しいそば作りに欠かせない要素です。現在では「新得そば」というブランドは全国的にも有名になり、その品質の高さから多くのそば通に支持されています。
お祭りでは、その年に収穫されたばかりの「新そば」が提供されます。新そば特有の鮮やかな緑がかった色味と、鼻に抜ける爽やかな香りは、この時期にしか味わえない特別な贅沢と言えるでしょう。
お祭りの最大の特徴「三たて」へのこだわり
新得そば祭りで提供されるそばには、並々ならぬこだわりがあります。それが、美味しいそばの条件と言われる「挽きたて」「打ちたて」「茹でたて」の「三たて」です。会場では、職人たちが手際よくそばを打つ姿を間近で見ることができます。
通常、お店で食べるそばも美味しいですが、開放的な青空の下で、目の前で調理されたばかりのそばを食べる体験は格別です。石臼で丁寧に挽かれた粉を使い、熟練の技で仕上げられたそばは、コシが強く喉越しも最高です。
この「三たて」を守るために、スタッフの方々は早朝から準備を進めています。その熱意が一杯の丼の中に凝縮されており、一口食べるだけでその違いに気づくはずです。ぜひ、つゆに浸ける前に、まずはそばだけでその香りを確かめてみてください。
絶品グルメが勢ぞろい!会場で味わえるそばメニュー

新得そば祭りのメインは何といっても、バリエーション豊かなそばメニューです。定番の味から、お祭りならではのユニークな一品まで、会場には様々なブースが並びます。ここでは、絶対に食べておきたいおすすめのメニューをご紹介します。
定番の「かけそば」と「もりそば」
そばそのものの味を純粋に楽しむなら、まずは「もりそば」や「かけそば」を注文しましょう。シンプルだからこそ、新そばの香りと甘みがダイレクトに伝わってきます。冷たい水でキリッと締めたもりそばは、噛むほどにそばの風味が広がります。
一方で、温かいかけそばは、出汁の香りとそばの香りが溶け合い、秋の涼しい風の中で食べると格別の美味しさです。新得のそばは、ツルッとした喉越しの中にしっかりとしたコシがあるのが特徴で、どちらの食べ方でも満足感が高いです。
会場内では、複数の店舗や団体がブースを出しており、それぞれに出汁の味やそばの太さに個性があります。数人で訪れる場合は、異なるブースのそばをシェアして食べ比べをするのも、お祭りならではの楽しみ方です。
新得名物!ボリューム満点の「天ぷらそば」
お腹いっぱい食べたい方におすすめなのが、豪華な「天ぷらそば」です。新得町周辺で採れた新鮮な野菜や、海鮮の天ぷらがトッピングされた一杯は、見た目にも華やかで食欲をそそります。サクサクの衣と、香り高いそばの相性は抜群です。
特に、地元産の舞茸(まいたけ)やカボチャを使った天ぷらは、素材の甘みが強く、そばの美味しさをより一層引き立ててくれます。揚げたての天ぷらが乗った温かいそばを頬張れば、心もお腹も満たされること間違いありません。
天ぷらそばは非常に人気が高いため、お昼過ぎには売り切れてしまうブースも珍しくありません。どうしても食べたいという方は、会場に到着したらまず天ぷらそばの列に並ぶことをおすすめします。
ここでしか食べられない「そばがき」などのサイドメニュー
そば切り(麺状のそば)以外にも、ぜひ試してほしいのが「そばがき」です。そば粉を熱湯で練り上げたシンプルな料理ですが、そば粉本来の濃厚な味わいを楽しむことができます。もっちりとした食感は、一度食べるとクセになる美味しさです。
また、会場では「そば稲荷」や「そば団子」といった、そば粉を使ったスイーツや軽食も販売されています。これらは持ち帰りもしやすいため、会場でのお土産としても人気があります。
さらに、新得町特産の「新得地鶏」を使ったメニューが登場することもあります。地鶏の旨味が溶け出したスープでいただくそばは、コクがあって非常にリッチな味わいです。そばの可能性を広げる多様なメニューをぜひ堪能してください。
【そばを楽しむためのヒント】
会場内は座席数に限りがあります。レジャーシートを持参して、芝生の上でピクニック気分で味わうのも楽しいですよ。ただし、食べ終わった容器は必ず指定のゴミ捨て場へ捨てるか、持ち帰るようにしましょう。
参加して楽しむ!新得そば祭りならではの体験イベント

新得そば祭りの魅力は、食べるだけではありません。会場では、来場者が参加して楽しめる様々なイベントが開催されます。活気あふれるお祭りの雰囲気をより深く味わうために、これらの催し物にも注目してみましょう。
名物「わんこそば形式」のそば喰い大会
新得そば祭りの名物イベントといえば、「全道そば喰い大会」です。これは、制限時間内にどれだけ多くのそばを食べられるかを競うもので、毎年大きな盛り上がりを見せます。参加者たちが必死にそばを啜る姿は圧巻です。
この大会は、岩手県のわんこそばのような形式で行われ、給仕役が次々とそばを投入していきます。観客からの声援も飛び交い、会場の熱気は最高潮に達します。見ているだけでも楽しいですが、自信のある方はぜひ事前申し込みをして参加してみてはいかがでしょうか。
上位入賞者には豪華な景品が用意されていることもあり、真剣勝負が繰り広げられます。参加者の食べっぷりを見ていると、こちらまでお腹が空いてくるような、そんな活気に満ちた新得そば祭り屈指の人気コンテンツです。
職人の技を間近で見られる「手打ちそば実演」
会場の特設コーナーでは、熟練の職人による「手打ちそばの実演」が行われます。大きな麺棒を使って、そば生地を薄く均一に伸ばしていく様子や、専用の包丁でリズミカルに切り揃えていく技は、まさに芸術品です。
職人の鮮やかな手さばきを見ていると、一杯のそばができるまでにどれほどの技術と手間がかかっているのかがよく分かります。時折、職人さんがそば作りのコツや新得そばの特徴について解説してくれることもあり、非常に勉強になります。
また、タイミングによっては、小さなお子様が参加できる「そば打ち体験」が企画されることもあります。自分で打ったそばの味は、きっと一生の思い出になるはずです。食文化に触れる貴重な機会として、家族連れの方にも大変好評なコーナーとなっています。
ステージイベントと地元特産品の販売会
特設ステージでは、地元の吹奏楽団による演奏や、郷土芸能の披露などが行われます。美しい音楽や力強いパフォーマンスが、お祭りの雰囲気を一層華やかに盛り上げます。そばを食べながら、ゆっくりとステージを楽しむのも贅沢な時間です。
さらに、会場内には新得町や近隣市町村の特産品を集めた販売ブースも多数出店します。新鮮な野菜やチーズ、ハムなどの加工品、そしてもちろんお土産用の乾麺や半生そばも購入可能です。
特に、新得町は酪農も盛んなため、濃厚なソフトクリームやヨーグルトも見逃せません。食後のデザートに地元の乳製品を味わうのも最高です。地元の生産者の方々と直接会話を楽しみながら、お気に入りの一品を探してみてください。
そば喰い大会などの参加型イベントは、事前に申し込みが必要な場合があります。参加を検討されている方は、開催の数ヶ月前から新得町のホームページ等をこまめにチェックしておくのが安心です。
スムーズに楽しむためのアクセスとチケット情報

新得そば祭りを存分に楽しむためには、事前の準備が欠かせません。特にアクセス方法やチケットの仕組みを把握しておくことで、当日現地で慌てることなく過ごせます。ここでは、来場前に知っておきたい実用的な情報をご案内します。
お得な「前売り券」と「当日券」の仕組み
新得そば祭りでは、そばを食べるために専用のチケット(食事券)が必要になることが一般的です。チケットは「前売り券」と「当日券」の2種類が用意されており、前売り券の方が1杯あたりの料金が少しお得に設定されていることが多いです。
前売り券は、新得町内の役場や観光案内所、さらには十勝管内のコンビニエンスストアなどで事前に購入できる場合があります。遠方から訪れる予定が決まっている方は、あらかじめ前売り券を確保しておくのが賢い選択です。
当日券も会場で購入可能ですが、人気のある時間帯は販売窓口に行列ができることもあります。チケットがあれば、会場内の好きなブースでそばと引き換えることができますが、トッピングなどは別途現金が必要な場合もあるので、小銭を用意しておくとスムーズです。
JRや車でのアクセスと駐車場の注意点
会場となる新得町までは、JRを利用するのが非常に便利です。JR新得駅は、特急「おおぞら」や「とかち」が停車する主要駅で、帯広からは約30分、札幌からは約2時間で到着します。駅から会場までは徒歩圏内(約10分〜15分)なので、お酒を楽しみたい方にもJRがおすすめです。
お祭り当日は、新得駅から会場まで無料のシャトルバスが運行されることもあります。これを利用すれば、さらに楽に移動できます。鉄道を利用することで、渋滞のストレスなく移動できるのが大きなメリットです。
車で来場する場合は、国道38号線を利用します。会場周辺には大規模な臨時駐車場が設けられますが、午前11時を過ぎると満車になる可能性が高くなります。時間に余裕を持って出発し、現地の警備員の誘導に従って駐車するようにしてください。
混雑を避けてゆっくり楽しむためのタイムスケジュール
新得そば祭りは、とにかく多くの人で賑わいます。混雑を避けたいのであれば、開場直後の10時頃を目指して到着するのがベストです。早い時間帯であれば、人気のブースでも比較的短い待ち時間でそばを受け取ることができます。
お昼の12時前後が混雑のピークとなり、人気のメニューは次々と完売していきます。「せっかく行ったのに目当てのそばが食べられなかった」という事態を防ぐためにも、午前中の行動を基本にしましょう。
また、お祭りの終了間際(午後2時頃)になると、一部のブースで割引販売が行われることもありますが、選択肢はかなり少なくなります。効率よく、かつ確実に新得そばを堪能するなら、やはり「早起きは三文の徳」というわけですね。
| 移動手段 | 所要時間の目安 | メリット |
|---|---|---|
| JR特急(札幌発) | 約2時間 | 渋滞なし・お酒が飲める |
| JR特急(帯広発) | 約30分 | 移動が非常に楽 |
| 自動車(札幌から) | 約2時間30分〜3時間 | 周辺観光もしやすい |
| 自動車(帯広から) | 約1時間 | 気軽にアクセス可能 |
合わせて寄りたい!新得町周辺のおすすめ観光スポット

新得そば祭りを訪れるなら、お祭り会場だけでなく周辺の観光スポットも巡ってみませんか?新得町とその周辺には、北海道らしい大自然や美味しいグルメスポットが点在しています。ここでは、お祭りとセットで楽しめるおすすめの場所をご紹介します。
サホロリゾートとベア・マウンテン
新得町を代表するリゾート施設が「サホロリゾート」です。ここでは、広大な森の中に放し飼いにされたヒグマを間近で観察できる「ベア・マウンテン」が特に人気です。専用のバスに乗って森の中を進む体験は、スリル満点で大人も子供も楽しめます。
高い位置から観察できる遊歩道もあり、安全にヒグマの生態を学ぶことができます。北海道ならではの力強い動物の姿を目の当たりにするのは、非常に貴重な経験になるでしょう。
また、リゾート内では乗馬体験やセグウェイツアーなどのアクティビティも充実しています。そば祭りで美味しいものを食べた後に、体を動かしてリフレッシュするのには最適なスポットです。
共働学舎新得農場の絶品チーズ
チーズ好きの方にぜひ訪れてほしいのが「共働学舎新得農場」です。ここでは、新得の豊かな自然の中で育った牛たちのミルクを使い、伝統的な製法で高品質なチーズが作られています。
特に、ラクレットチーズや「さくら」という名前のチーズは、全国的にも高い評価を受けており、数々の賞を受賞しています。併設されたカフェでは、焼きたてのパンや新鮮な野菜に、とろとろに溶かしたラクレットチーズをかけて食べるメニューが大人気です。
お土産コーナーでは、様々な種類のチーズを購入できるほか、新鮮な牛乳やソフトクリームも味わえます。そば祭り会場からも車で15分ほどと近いため、お祭りの帰りに立ち寄るのにぴったりの場所です。
屈足湖(くったりこ)とトムラウシ温泉
静かに自然を味わいたいなら、屈足湖(くったりこ)を訪れてみてください。ダム湖である屈足湖は、周囲を山々に囲まれた美しい湖で、カヌーやラフティングなどの水上アクティビティが楽しめます。
さらに足を伸ばせば、大雪山国立公園の懐に位置する「トムラウシ温泉」があります。「東の横綱」とも称される秘湯で、豊かな湯量と美肌効果のある泉質が魅力です。登山の拠点としても知られていますが、日帰り入浴で旅の疲れを癒やすのもおすすめです。
十勝の奥深い自然を感じられるこのエリアは、日常の喧騒を忘れてリラックスするのに最適です。秋には湖畔の木々が色付き、紅葉の名所としても知られています。お祭りの興奮を静める、穏やかなひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
新得そば祭りを120%満喫するためのポイントまとめ
新得そば祭りは、北海道・十勝の秋を象徴する素晴らしいイベントです。最後に、この記事でご紹介した内容を振り返り、お祭りを存分に楽しむためのポイントをまとめます。これらを意識して、最高のそば体験を実現しましょう。
まず、開催時期は例年9月の最終日曜日です。この時期の十勝は冷え込むこともあるため、調節しやすい服装で出かけることが大切です。また、会場へはJRを利用すると渋滞を気にせずスムーズにアクセスでき、移動中の景色も楽しめます。
お祭りのメインであるそばを堪能するには、午前10時の開場直後を狙うのが鉄則です。前売り券を事前に購入しておけば、さらにお得に、かつスムーズに食事を楽しめます。「三たて」にこだわった新そばの香りと味は、他ではなかなか味わえない特別なものです。
そばだけでなく、迫力満点のそば喰い大会や職人の実演、そして地元の特産品販売も見逃せません。お腹を満たした後は、サホロリゾートのベア・マウンテンや共働学舎のチーズ工房など、新得町ならではの観光スポットに足を運んでみてください。
新得そば祭りは、地域の温かいおもてなしの心と、豊かな大地の恵みが詰まったイベントです。ぜひ、家族や友人と一緒に、秋の風を感じながら美味しいそばを味わいに出かけてみてください。きっと、新得町のファンになること間違いありません。




