北海道の東側に位置する中標津町では、毎年夏になると街中が熱気に包まれる「なかしべつ夏まつり」が開催されます。酪農の街として知られるこの場所で、爽やかな夏の風を感じながら楽しむお祭りは、観光客にとっても特別な思い出になること間違いありません。
会場を埋め尽くす約6,000個もの提灯や、夜空を彩る大迫力の花火など、中標津の夏祭りには魅力がたっぷり詰まっています。今回は、お祭りの基本情報から絶対に見逃せないイベント、そして地元ならではのグルメ情報まで、わかりやすく丁寧にお伝えします。
中標津の夏祭りの基本情報と2025年の開催スケジュール

中標津の夏を代表するイベント「なかしべつ夏まつり」は、地域の人々に長く愛されてきた伝統あるお祭りです。まずは、初めて訪れる方のために、お祭りの成り立ちや2025年の最新スケジュール、会場へのアクセス方法などを整理してご紹介します。
なかしべつ夏まつりの歴史と特徴
「なかしべつ夏まつり」は、1957年に商工会の謝恩行事としてスタートしたのが始まりです。当初は「商工まつり」という名称でしたが、年を追うごとに規模が拡大し、現在では町全体を挙げた一大イベントへと成長しました。
このお祭りの最大の特徴は、会場に飾られる提灯の数です。日本最大級とも言われる約6,000個の提灯がやぐらを中心に並び、夜になると幻想的な光の空間を作り出します。一つ一つの提灯には、地元の方々の願いや企業の名前が記されており、温かな光が会場を包み込みます。
また、中標津町は酪農が盛んな地域であるため、お祭りの中にも乳製品に関連したイベントが盛り込まれているのがユニークな点です。地元住民と観光客が一体となって楽しめる、アットホームな雰囲気が魅力となっています。
2025年の開催日程と基本データ
2025年の「なかしべつ夏まつり」は、以下の日程で開催されることが予定されています。お出かけの計画を立てる際の参考にしてください。例年、8月の第2土曜日と日曜日に開催されるのが一般的です。
| 項目 | 詳細内容 |
|---|---|
| 開催日 | 2025年8月9日(土)・10日(日) |
| メイン会場 | 中標津町総合文化会館(しるべっと)前広場 |
| 花火大会 | 8月9日(土)19:30〜(予定) |
| 問い合わせ先 | なかしべつ祭り実行委員会(中標津町商工会内) |
土曜日には、お祭りのハイライトの一つである「大平原花火大会」が行われ、日曜日にはパレードや盆踊りなど、より地域密着型のイベントが目白押しです。両日とも朝から夜まで盛りだくさんの内容となっています。
会場へのアクセスと駐車場のヒント
お祭りのメイン会場は、中標津町の中心部にある「しるべっと広場」です。中標津空港からは車で約10分、中標津町交通センター(バスターミナル)からは徒歩1分という非常に便利な立地にあります。
会場周辺には無料の駐車場が約370台分用意されていますが、花火大会が行われる土曜日の夕方以降は非常に混雑します。早い時間帯に駐車場が満車になることも多いため、車で訪れる場合は余裕を持って到着するようにしましょう。
お祭り期間中は、会場周辺の道路で交通規制が実施されます。歩行者専用道路になる区間もあるため、現地の誘導看板や警備員の指示に従ってください。公共交通機関を利用できる方は、バスの活用も検討してみるのがおすすめです。
夜空を焦がす「大平原花火大会」の迫力とおすすめ鑑賞術

なかしべつ夏まつりの中で、最も多くの人が詰めかけるのが「大平原花火大会」です。遮るもののない広い空に打ち上がる花火は、まさに北海道らしいスケールの大きさを感じさせてくれます。このセクションでは、花火をより楽しむためのポイントを解説します。
大平原花火大会の見どころと魅力
大平原花火大会は、お祭りの初日である土曜日の夜に開催されます。打ち上げ場所が観覧会場から比較的近いため、打ち上がる際の効果音や空に広がったときの衝撃を肌で感じることができるのが醍醐味です。
近年の花火大会では、音楽に合わせて花火を打ち上げる「音楽花火」も導入されており、感動的な演出が楽しめます。色とりどりのスターマインが次々と夜空を彩る様子は圧巻で、最後を飾る特大の打ち上げ花火には会場中から歓声が上がります。
周囲に高い建物が少ないため、会場のどこからでも花火がよく見えますが、特にメイン会場の「しるべっと広場」からは、頭上いっぱいに広がる花火を堪能できます。光のシャワーが降り注ぐような感覚は、ここでしか味わえない体験です。
混雑を避けて楽しむための場所取り
大平原花火大会は非常に人気があるため、打ち上げ時刻の数時間前から多くの人が場所取りを始めます。特に芝生エリアでゆったり座って鑑賞したい場合は、午後の早い時間からレジャーシートを持って待機するのが確実です。
もし人混みを避けたいのであれば、メイン会場から少し離れた周辺の公園や、見通しの良い道路沿いを探してみるのも一つの方法です。中標津町は平地が広がっているため、少し離れても十分に花火の美しさを楽しむことができます。
花火撮影を成功させるためのコツ
スマートフォンのカメラで花火をきれいに撮るには、いくつかのポイントがあります。まずはカメラのピントを固定(AFロック)し、明るさを少し下げて設定することで、花火の色が白飛びするのを防ぐことができます。
手ブレを防ぐために、三脚を使用するか、フェンスやベンチなどの安定した場所に腕を固定して撮影するのがおすすめです。動画で撮影しておき、後からベストな瞬間を静止画として切り出すのも、失敗の少ない方法の一つです。
本格的なカメラをお持ちの方は、バルブ撮影ができる三脚を用意しましょう。中標津の澄んだ夜空は背景が非常にクリアなので、花火の軌跡を長く残す写真が非常に美しく仕上がります。SNS映えする一枚をぜひ狙ってみてください。
6000個の提灯が彩る幻想的な「なかしべつ夏まつり」のイベント

花火以外にも、なかしべつ夏まつりには魅力的な催しが数多く用意されています。特に日本一の規模を誇る提灯のライトアップや、街を練り歩くパレードは、このお祭りの情緒を最も象徴するシーンと言えるでしょう。それぞれのイベントの楽しみ方をご紹介します。
日本一の提灯!幻想的なライトアップ
お祭り期間中、しるべっと広場には特大のやぐらが設置され、それを取り囲むように約6,000個もの赤い提灯が吊るされます。夕暮れ時になると一つひとつに火が灯り、広場全体が柔らかな光に包まれる様子は非常にロマンチックです。
この提灯は、町内外の個人や団体から寄贈されたもので、中には子供の誕生記念や結婚の報告などが書かれたものもあります。地元の人々の想いが詰まった光のカーテンの中を歩いていると、心が温まるような不思議な感覚を味わえます。
提灯の下は絶好のフォトスポットになっており、浴衣姿で写真を撮る観光客も多く見られます。夜の闇に浮かび上がる無数の赤い光は、「映える」光景として全国的にも注目されています。ぜひカメラを片手に散策を楽しんでください。
勇壮な「万灯パレード」と踊り
お祭りの2日目には、中標津のメインストリートを練り歩く「パレード」が実施されます。提灯で飾られた御輿(みこし)が登場し、活気ある掛け声とともに街を盛り上げます。パレードには地元の団体や企業が多く参加しており、地域の連帯感を感じることができます。
また、「なかしべつ音頭」に合わせた踊りも行われ、華やかな衣装に身を包んだ踊り手たちが列を作ります。太鼓の音色とともに進むパレードは迫力満点で、沿道には多くの観客が詰めかけ、手拍子を送りながら一緒に楽しみます。
飛び入り参加が可能なイベントもあり、見るだけでなく一緒に体を動かせるのも嬉しいポイントです。地元の文化に触れながら、北海道の夏の熱気を肌で感じることができる貴重な機会となるでしょう。
YOSAKOIソーランとステージイベント
メイン会場のステージでは、北海道の名物でもある「YOSAKOIソーラン」の演舞が行われます。地元のチームだけでなく、近隣市町村からも力強いパフォーマンスを披露しに来るため、ステージ前は常に多くの観客で賑わっています。
また、ステージでは和太鼓の演奏やライブパフォーマンス、地元の子供たちによるダンス発表なども行われます。夕方以降には、豪華景品が当たる抽選会が開催されることもあり、最後まで目が離せないスケジュールとなっています。
お祭りのクライマックスに行われる「仮装盆踊り」は必見です。ユニークな衣装に身を包んだ参加者たちが次々と現れ、会場を笑いの渦に巻き込みます。当日参加も歓迎されることが多いため、思い出作りに挑戦してみてはいかがでしょうか。
酪農の街・中標津ならではの美味しいお祭りグルメを堪能!

お祭りの楽しみといえば、やはり屋台のグルメですよね。中標津の夏祭りでは、定番のメニューに加えて、酪農が盛んなこの街ならではの食材を使ったグルメが豊富に揃っています。ここでは、ぜひ味わってほしいおすすめフードを厳選してご紹介します。
絶対に外せない「中標津の牛乳」と乳製品
中標津町は、日本有数の乳用牛の飼育数を誇る街です。お祭りの会場では、地元の農協や乳業メーカーが出店しており、新鮮な牛乳やヨーグルト、ソフトクリームなどが販売されています。中には「牛乳で乾杯」というユニークなイベントが行われることもあります。
特におすすめしたいのが、中標津観光協会が販売することもある「ミルクくず餅」です。中標津の美味しい牛乳をたっぷりと使い、ぷるんとした食感に仕上げたこのスイーツは、暑い夏の日にぴったりの優しい甘さが特徴です。
他にも、地元のチーズをふんだんに使ったピザや、とろけるチーズがかかったソーセージなど、酪農地帯ならではの屋台メニューが充実しています。スーパーやコンビニでは味わえない、産地直送のフレッシュな味を堪能しましょう。
北海道の定番!お祭り屋台の味
北海道のお祭りには欠かせない定番グルメも充実しています。外はサクッと、中はジューシーな「ザンギ(北海道風鶏の唐揚げ)」や、甘辛いタレがたまらない「いも餅」は、大人から子供まで大人気のメニューです。
また、道東エリアのお祭りでよく見かける「焼きツブ(つぶ貝の串焼き)」もおすすめです。磯の香りと醤油の焦げた匂いが食欲をそそります。地元の飲食店が屋台として出店しているケースも多く、レストランの味を手軽に楽しめるのも魅力です。
焼きそばやたこ焼きといった定番も、北海道の食材が使われていると一味違います。十勝や根室など近隣の特産品が集まることもあり、会場を一周するだけで道東の味巡りができてしまうかもしれません。
混雑時間帯を考慮したグルメ攻略法
屋台エリアは、特に夕食時になると非常に混み合います。人気のあるメニューには長い列ができることもあるため、気になる食べ物を見つけたら早めに購入しておくのが賢明です。夕方の花火開始前や、メインイベントの合間を狙うと比較的スムーズに買い物ができます。
屋台を楽しむための3つのポイント
・小銭を多めに用意する:お祭りの屋台では現金払いが多いため、100円玉や500円玉を準備しておくと会計がスムーズです。
・ウェットティッシュを持参する:串焼きやアイスなどを食べると手が汚れやすいため、持っていると非常に便利です。
・ゴミは所定の場所へ:会場内にはゴミステーションが設置されています。分別ルールを守って、気持ちよくお祭りを楽しみましょう。
夏祭り前後で訪れたい!中標津の絶景と癒やしの観光スポット

せっかく中標津を訪れるなら、お祭りと合わせて周辺の観光スポットも巡ってみませんか。中標津には、北海道の大自然を肌で感じられる絶景スポットや、旅の疲れを癒やせる施設が点在しています。お祭りの合間に訪れたいおすすめの場所を厳選しました。
330度のパノラマ!開陽台(かいようだい)展望台
中標津観光で絶対に外せないのが、標高270メートルの丘の上に立つ「開陽台」です。ここからは、地球の丸さが実感できる330度のパノラマビューを楽しむことができます。地平線が緩やかに弧を描く様子は、まさに北海道ならではの光景です。
眼下には広大な牧草地が広がり、碁盤の目のように区切られた防風林が美しい模様を作り出しています。展望台にあるカフェでは、名物の「しあわせのハチミツソフト」を味わいながら景色を眺めることができ、リフレッシュに最適です。
夏祭り期間中は、天気が良ければ爽やかな風が吹き抜け、ドライブの目的地としても最高です。夜には満天の星空を眺めることができるスポットとしても知られており、花火大会の後に静かな夜を楽しみたい方にもおすすめの場所です。
まっすぐ続く道!ミルクロードをドライブ
開陽台に向かう途中にある「ミルクロード」は、アップダウンを繰り返しながら地平線までまっすぐ続く一本道です。牛乳を運ぶトラックが走ることからその名がつきましたが、現在では北海道らしい風景を楽しめる絶好のドライブコースとして人気です。
道の両側にはのどかな牧場が広がり、草を食む牛たちの姿を間近に見ることができます。車を停めて写真を撮りたくなるスポットばかりですが、道路沿いは牧場主の私有地であることが多いため、ルールを守って停車するようにしましょう。
このミルクロードを走っていると、自分がいかに広い場所にいるかを実感し、日頃の悩みも吹き飛んでしまうような開放感を味わえます。お祭りの賑やかさとは対照的な、静かで雄大な中標津の魅力を感じてみてください。
疲れを癒やす!中標津の温泉施設
お祭りで歩き回った後は、心地よい温泉で疲れを癒やしましょう。中標津町内には、源泉掛け流しの温泉施設がいくつかあります。特に会場からほど近い場所にある施設は、地元の人も多く通う憩いの場となっています。
中標津の温泉は、肌がしっとりすると評判の泉質が多く、お祭り帰りに立ち寄るには最適です。露天風呂がある施設もあり、夜風にあたりながらお祭りの余韻に浸る時間は至福のひとときとなるでしょう。
中標津の夏祭りに参加する際の服装と持ち物チェックリスト

北海道の夏は昼間こそ暑くなりますが、日が暮れると急に気温が下がることがあります。中標津の夏祭りを最後まで快適に楽しむために、準備しておきたい服装や持ち物についてまとめました。事前の準備をしっかり整えて、万全の体制で臨みましょう。
北海道の夏は意外と冷える?適切な服装選び
8月の中標津は、日中は30度近くまで上がることもありますが、夜になると20度を下回るほど涼しくなることが珍しくありません。特に花火大会をじっと座って鑑賞する場合、風があると肌寒さを感じることがあります。
基本は半袖などの軽装で問題ありませんが、必ず薄手のパーカーやカーディガンなどの羽織るものを一着持参しましょう。浴衣を着て参加される方も、インナーに冷え対策をしておくか、ストールなどを準備しておくと安心です。
また、お祭り会場は舗装されている場所だけでなく、砂利道や芝生のエリアも多いため、足元は歩き慣れたスニーカーがおすすめです。ヒールの高い靴や履きなれないサンダルは、長時間の歩行や場所取りの際に足を痛める原因になるので注意しましょう。
あると便利な持ち物チェックリスト
お祭りをより楽しむために、バッグに入れておきたいアイテムをリストアップしました。特に家族連れやグループで参加される方は、以下のものを準備しておくと現地で重宝します。
【お祭りお役立ちアイテム】
・レジャーシート(場所取りや休憩に必須)
・モバイルバッテリー(写真や動画撮影で電池を消費するため)
・虫除けスプレー・痒み止め(野外会場の蚊対策に)
・雨具(急な夕立に備えてコンパクトなものを)
・ゴミ袋(小さなゴミをまとめるのに便利)
・タオル(汗拭きや防寒代わりにもなる)
特にモバイルバッテリーは、お祭り情報をSNSで確認したり、きれいな花火をたくさん撮影したりする際に欠かせません。会場付近では充電できる場所が限られているため、大容量のものを用意しておくと安心です。
宿泊予約のタイミングと注意点
なかしべつ夏まつりの期間中は、町内のホテルや旅館が非常に混雑します。数ヶ月前から予約が埋まってしまうこともあるため、遠方から宿泊を兼ねて訪れる場合は、日程が決まり次第早めに予約を確定させるのが賢明です。
もし町内の宿が取れなかった場合は、近隣の別海町や標津町、あるいは根室市内の宿泊施設を探してみるのも手です。車があれば30分〜1時間程度の移動でアクセス可能です。ただし、お祭り当日の渋滞を考慮し、移動時間には余裕を持つようにしてください。
また、キャンプ好きな方であれば、中標津町内や近隣のキャンプ場を利用するのも北海道らしい夏の楽しみ方です。満天の星空の下で眠り、翌朝にお祭りに繰り出すというスケジュールも、素敵な夏の思い出になるはずです。
中標津の夏祭りで最高の思い出を作ろう
いかがでしたでしょうか。中標津の夏祭りは、約6,000個の提灯が彩る幻想的な夜景や、大迫力の花火大会、そして酪農の街ならではの絶品グルメなど、五感で楽しめる魅力が満載のイベントです。地域の人々の温かさに触れながら、北海道らしい広大な風景の中でお祭りを楽しめるのは、中標津ならではの贅沢です。
2025年の開催に向けて、今から計画を立ててみませんか。お伝えしたアクセス方法や服装のアドバイス、周辺の観光スポット情報を活用して、自分たちだけの特別な夏を過ごしてください。中標津の夜空に上がる花火と、温かな提灯の灯りが、あなたを最高の笑顔で迎えてくれるはずです。ぜひ今年の夏は、家族や友人と一緒に中標津へ足を運んでみてください。




