札幌から函館への移動は、北海道観光の中でも非常に人気のあるルートです。しかし、広大な北海道を移動するとなると、移動距離や時間がどのくらいかかるのか不安に感じる方も多いのではないでしょうか。札幌から函館への距離は約310キロメートルあり、東京から名古屋までの距離に匹敵するほどの長旅となります。
この記事では、札幌から函館を車で移動する際の時間を、高速道路を利用する場合と一般道を走る場合に分けて詳しく解説します。また、道中で立ち寄りたい絶景スポットや美味しいグルメ、冬道の注意点など、ドライブをより楽しく安全にするための情報をまとめました。初めての北海道ドライブでも安心できるよう、わかりやすくお伝えします。
旅の計画を立てる際は、単なる移動時間だけでなく、休憩場所や見どころも考慮することが大切です。この記事を参考に、無理のないスケジュールを組んで、北の大地のドライブを存分に満喫してください。それでは、札幌から函館までの快適なドライブガイドをスタートしましょう。
札幌から函館まで車で行く時間はどのくらい?基本の所要時間と距離

札幌から函館までの移動時間は、ルートの選び方によって大きく変わります。まずは、基本的な移動時間と距離の目安を把握しておきましょう。北海道の道路は走りやすい場所が多いですが、距離が非常に長いため、事前の確認が欠かせません。
高速道路を利用した場合の最短ルートと所要時間
札幌から函館まで最も早く到着できるのは、道央自動車道(高速道路)を利用するルートです。札幌中心部から高速道路に乗り、終点の函館ICまで向かう場合、移動距離は約310キロメートル、所要時間は約4時間15分が目安となります。信号が少なく一定の速度で走れるため、到着時間を読みやすいのが最大のメリットです。
ただし、この時間は休憩を含まない純粋な走行時間です。実際には途中のサービスエリアでの休憩が必要になるため、余裕を持って5時間程度を見ておくと安心でしょう。また、札幌市内の渋滞や、函館市街地へ入る際の混雑状況によっても多少前後します。お急ぎの場合や、運転の負担を減らしたい場合には、迷わず高速道路を選択することをおすすめします。
高速道路の通行料金は、普通車で片道約7,000円前後(ETC割引なしの場合)となります。少し費用はかかりますが、時間を有効に使いたい観光客の方にとっては非常に利便性の高い選択肢と言えます。特に日帰りに近いスケジュールや、函館での滞在時間を長く確保したい場合には、高速道路が最適です。
一般道(国道5号・230号)をメインに進む場合の目安
のんびりと景色を楽しみながら移動したい方や、交通費を抑えたい方は一般道を利用するルートを選びます。一般道を通る場合、主なルートは「国道230号線」から「国道5号線」に合流する形が一般的です。この場合の所要時間は、約5時間30分から6時間30分ほどかかります。距離自体は高速道路と大きく変わりませんが、信号待ちや追い越し制限があるため時間が延びます。
一般道ルートの魅力は、道中の道の駅や地元の商店に気軽に立ち寄れることです。特に中山峠を通るルートは、札幌市民にも人気のドライブコースとして知られています。峠を越える際に広がる羊蹄山の景色や、地元の特産品を味わいながら進むのは、まさに北海道ドライブの醍醐味と言えるでしょう。時間に余裕があるなら、一般道での移動も検討してみてください。
ただし、一般道はトラックなどの大型車両も多く、場所によってはペースが上がらないこともあります。また、市街地を通る際は歩行者や自転車にも注意が必要です。長時間の運転になるため、こまめに休憩を挟むことが重要です。移動そのものを観光の一部として楽しむ心の余裕を持って出発しましょう。
休憩を含めた現実的なスケジュール作りのポイント
札幌から函館へのドライブを計画する際、最も重要なのは「休憩時間」をしっかりと組み込むことです。ノンストップで4時間以上の運転を続けるのは、想像以上に体力を消耗します。現実的なスケジュールとしては、1時間半から2時間に一度、最低でも15分から20分程度の休憩を入れるのが理想的です。
例えば、高速道路を利用する場合でも、有珠山サービスエリアや八雲パーキングエリアなど、眺望の良い休憩スポットが点在しています。こうした場所でストレッチをしたり、軽い軽食を摂ったりすることで、集中力を維持できます。休憩を含めたトータルの移動時間は、高速道路なら5時間、一般道なら7時間程度を見込んでおくと、焦らず安全に運転できます。
また、北海道の道路は場所によってガソリンスタンドの間隔が非常に空いていることがあります。特に夜間や早朝に移動する場合は、営業している店舗が限られるため注意が必要です。燃料には常に余裕を持ち、半分程度になったら給油するくらいの気持ちでいると安心です。安全で楽しい旅にするために、余裕を持ったプランニングを心がけましょう。
高速道路と一般道のルート比較!どっちを選ぶのが正解?

札幌から函館を目指す際、高速道路で行くか一般道で行くかは悩ましいポイントです。それぞれのルートにははっきりとした特徴があり、旅の目的によって「正解」は異なります。ここでは、それぞれのメリットとデメリットをさらに詳しく掘り下げて比較してみましょう。
スピードと快適さを重視するなら「道央自動車道」一択
時間を最大限に有効活用したいのであれば、やはり高速道路の利用が一番です。道央自動車道は札幌から函館のすぐ近くまで繋がっており、運転のしやすさは抜群です。山間部を通る箇所も多いですが、道幅が広く設計されているため、初心者の方や普段あまり運転をしない方でも比較的ストレスなく走行できます。
【高速道路ルートの主な特徴】
・所要時間:約4時間15分(休憩なし)
・主な休憩所:輪厚PA、樽前SA、有珠山SA、八雲PA
・料金:普通車 片道 約6,600円〜7,000円(区間による)
・メリット:到着時間が正確、運転の疲労が少ない
高速道路を利用する大きなメリットの一つに、サービスエリアの充実があります。例えば有珠山サービスエリアでは、噴火湾の美しい海を一望することができ、ドライブの疲れを癒やす絶好のポイントです。また、天候が悪い日でも一般道に比べて除雪や整備が行き届いていることが多く、安全性が高いのも特徴です。料金はかかりますが、それに見合う価値は十分にあります。
景色とコストパフォーマンスを楽しむなら「国道5号線」
高速料金を節約したい、あるいは道中の景色をじっくり楽しみたいという方には、国道5号線を中心とした一般道ルートがおすすめです。国道5号線は、札幌から小樽、ニセコ、長万部を経て函館へと続く歴史あるルートです。海沿いを走る区間もあり、北海道らしい開放感あふれる風景を窓越しに楽しむことができます。
一般道の魅力は、何と言っても「自由度」の高さです。気になった看板のお店にふらりと立ち寄ったり、道の駅で地元の野菜を買ったりと、寄り道こそが旅の主役になります。特に羊蹄山を眺めながら走る後志(しりべし)地方の景色は圧巻です。高速道路では素通りしてしまう小さな町々の雰囲気を感じられるのも、一般道ならではの贅沢と言えるでしょう。
ただし、前述の通り所要時間は大幅に増えます。また、大型トラックの追い越しが難しい区間や、冬場は路面状況が厳しくなる場所もあります。節約できる金額(約7,000円)と、追加でかかる時間(約2時間以上)を天秤にかけて判断しましょう。時間に縛られない一人旅や、長期滞在の旅行にはこちらのルートも非常に人気があります。
中山峠経由(国道230号)はバランスの取れた人気コース
札幌から函館へ向かう一般道ルートの中で、最もポピュラーなのが「中山峠(なかやまとうげ)」を経由する国道230号線のルートです。札幌市中心部から南下し、定山渓温泉を経て峠を越えるこの道は、多くのドライバーに利用されています。峠の頂上にある「道の駅 望羊中山」は、休憩スポットとして非常に有名です。
中山峠ルートの利点は、札幌市内からのアクセスが良く、距離的にも効率的であることです。峠を越えた後は洞爺湖方面へ抜けることもでき、観光要素を盛り込みやすいのが特徴です。また、国道230号線は比較的整備が進んでおり、走りやすい区間が多いのも人気の理由です。高速道路を使うのはもったいないけれど、あまり遠回りはしたくないという方に適した「中間の選択肢」と言えます。
このルートを選ぶ際の注意点は、週末や連休の混雑です。特に紅葉の時期などは、中山峠周辺で渋滞が発生することもあります。また、峠道なので急カーブや勾配が続きます。景色に見とれすぎず、安全運転を心がけることが大切です。頂上で名物の「あげいも」を食べてパワーをチャージし、安全に函館を目指しましょう。
ドライブを楽しくする!札幌・函館間のおすすめ立ち寄りスポット

札幌から函館への長い道のりを、単なる移動時間にしてしまうのはもったいないことです。道中には北海道を代表するような観光スポットやグルメが目白押しです。ここでは、車だからこそ立ち寄れる、おすすめの休憩・観光スポットをご紹介します。
揚げたてコロッケと羊蹄山を望む「中山峠」
札幌を出発して最初に出会う大きな休憩ポイントが、標高835メートルに位置する「中山峠」です。ここにある道の駅「望羊中山」は、北海道のドライブ好きなら誰もが知る名所です。天気が良ければ、美しい円錐形のフォルムから「蝦夷富士(えぞふじ)」とも呼ばれる羊蹄山を間近に拝むことができます。その壮大な姿は、旅の始まりを彩る素晴らしい記念写真の背景になるでしょう。
そして、中山峠といえば絶対に外せないのが名物の「あげいも」です。ホクホクのジャガイモをほんのり甘い衣で包んで揚げたこのグルメは、一本に3個刺さっており、ボリューム満点です。一口食べれば、ジャガイモ本来の甘みとサクサクの衣が口いっぱいに広がり、長距離運転の疲れを一気に吹き飛ばしてくれます。他にも地元の特産品やお土産が充実しており、ついつい長居してしまう魅力があります。
峠周辺は季節ごとの美しさがあり、春の残雪、夏の深緑、秋の紅葉、そして冬の雪景色と、いつ訪れても新鮮な感動があります。ただし、標高が高いため下界よりも気温がグッと下がります。夏場でも一枚羽織るものがあると安心です。まずはここで一息ついて、これからの長い道中に備えてエネルギーをチャージしましょう。
洞爺湖周辺で絶景と温泉街の雰囲気を味わう
中山峠を下り、さらに進むと見えてくるのが美しい円形のカルデラ湖「洞爺湖(とうやこ)」です。ここは2008年にサミットが開催されたことでも有名な、北海道を代表する景勝地です。湖の真ん中に浮かぶ「中島」や、今も活動を続ける「昭和新山」「有珠山」など、火山のエネルギーを感じられるスポットが凝縮されています。ドライブの途中で少しだけルートを外れて立ち寄る価値は十分にあります。
湖畔沿いには無料の足湯が点在しており、運転で固まった足の筋肉をほぐすのに最適です。また、サイロ展望台からは洞爺湖を一望できる大パノラマが広がり、SNS映え間違いなしの絶景を楽しめます。時間に余裕があるなら、洞爺湖温泉街でランチを楽しむのも良いでしょう。地元食材を使ったカレーや、新鮮な海鮮料理を提供するお店が豊富に揃っています。
さらに刺激を求めるなら、有珠山ロープウェイに乗って火口を間近で見学するのもおすすめです。片道わずか数分の空中散歩で、生きている地球の鼓動を肌で感じることができます。洞爺湖周辺は非常に見どころが多いため、ここをメインの休憩ポイントとして1時間から2時間ほど時間を割くと、旅の満足度が格段にアップします。
長万部(おしゃまんべ)で名物のかなや「かにめし」を堪能
札幌と函館のほぼ中間地点に位置するのが、長万部町です。ここは鉄道ファンやグルメ通の間で古くから愛されてきた「駅弁の聖地」でもあります。ドライブで立ち寄るなら、国道5号線沿いにある「かなや」のドライブイン店が定番です。ここで味わうべきは、何と言っても伝説的な人気を誇る「かにめし」です。
香ばしく炒りあげられたカニの身がたっぷりとご飯の上に敷き詰められ、一口食べるごとにカニの旨味が広がります。付け合わせのタケノコや椎茸との相性も抜群で、一度食べたら忘れられない味わいです。店内での食事はもちろん、お弁当としてテイクアウトして、海を眺めながら車内で食べるのも贅沢なひとときになります。長万部は「ちょうどお腹が空く距離」にあるため、昼食スポットとして最適です。
また、長万部周辺は噴火湾(内浦湾)に面しており、海沿いのドライブが気持ち良いエリアです。直売所では新鮮なホタテや海産加工品も手に入るため、お土産探しにも事欠きません。長距離運転の折り返し地点として、美味しい「かにめし」で一服し、函館へのラストスパートに向けて気分を盛り上げていきましょう。
函館直前の癒やしスポット「大沼国定公園」
函館まであと一息、という場所にあるのが「大沼国定公園」です。ここは駒ヶ岳の裾野に広がる大沼・小沼・蓴菜(じゅんさい)沼からなる自然豊かな公園です。高速道路を利用した場合でも、大沼公園ICで降りてすぐの場所にあるため、函館入りの前の最後のリフレッシュスポットとして非常に優秀です。水面に映る駒ヶ岳の雄大なシルエットは、長旅の疲れを忘れさせてくれるほどの美しさです。
公園内には散策路が整備されており、15分から30分程度の軽いウォーキングを楽しむことができます。車の中に座りっぱなしだった体を動かすには最高の環境です。また、ここで有名なのが「大沼だんご」です。一口サイズの小さなお団子がぎっしりと箱に詰まったこのスイーツは、醤油とあんこ(または胡麻)の2種類が楽しめ、素朴ながらも飽きのこない美味しさが人気です。消費期限が当日限りのため、ここでしか味わえない貴重な味です。
秋には紅葉、冬には結氷した湖上でのワカサギ釣りなど、四季折々の楽しみ方があるのも大沼の魅力です。函館市街地まではここから車で約40分ほど。最後の一休みをこの静かな自然の中で過ごすことで、最高のコンディションで目的地である函館に到着できるでしょう。ここを過ぎれば、いよいよ異国情緒あふれる函館の街並みが待っています。
冬の北海道を走る際の注意点と所要時間の変化

北海道の冬道運転は、夏場とは全く別のスポーツと言っても過言ではありません。雪や凍結によって道路状況は劇的に変化し、それに伴い札幌から函館までの移動時間も大きく変わります。冬に車で移動することを考えているなら、事前の知識と準備が命を守る鍵となります。
雪道走行による移動時間の増加と安全対策
冬の北海道では、路面の積雪や凍結により、夏場の1.5倍から2倍の時間がかかると考えておきましょう。例えば、通常4時間の道のりが6時間から8時間かかることも珍しくありません。雪道では急ブレーキや急ハンドルが厳禁なのはもちろんのこと、視界が悪くなる「ホワイトアウト」が発生すると、完全に停止してやり過ごさなければならない場面も出てくるからです。
特に札幌から函館へのルートには「中山峠」や「静狩峠」といった難所が含まれます。峠付近は平地よりも雪深く、路面が完全に氷に覆われるブラックアイスバーンが発生しやすい場所です。見た目はアスファルトのように黒く見えても、実は薄い氷が張っていることがあるため、細心の注意が必要です。四輪駆動(4WD)の車を選び、スタッドレスタイヤの溝が十分にあるか確認することが基本中の基本です。
また、冬場は日没が非常に早いため、16時を過ぎると周囲は真っ暗になります。暗闇の中での雪道運転は疲労が倍増するため、可能な限り午前中に出発し、明るいうちに目的地へ到着するようなスケジュールを組みましょう。車間距離を通常の3倍以上取る、早めのライト点灯を心がけるなど、防衛運転を徹底することが、安全に函館へたどり着くための絶対条件です。
高速道路の通行止めリスクと情報収集
冬の北海道ドライブで最も厄介なのが、猛吹雪による高速道路の通行止めです。道央自動車道は海沿いや山間部を通るため、強風や視界不良によって急に通行止めになることが頻繁にあります。もし高速道路が止まってしまうと、全ての車が一般道に流れ込み、国道が大渋滞に陥るという事態も想定されます。
出発前や移動中には、リアルタイムの道路情報をこまめにチェックする習慣をつけましょう。「ドラとら」などの交通情報サイトや、ラジオの交通ニュースは非常に頼りになります。また、目的地の天候だけでなく、通過地点(特に峠周辺)の予報を確認することが重要です。もし予報が「暴風雪」となっている場合は、無理をせずに移動日を変更するか、JRなどの公共交通機関への切り替えを検討する勇気も必要です。
万が一、道路上で立ち往生してしまった場合に備え、燃料は常に満タン近くを維持しておきましょう。排気ガスが車内に逆流しないようマフラー周辺の除雪を行うためのスコップや、防寒着、非常食を車内に積んでおくことも忘れてはいけません。北海道の冬を侮らず、常に最悪のケースを想定した準備を整えておくことが大切です。
冬季限定の持ち物とレンタカー選びのポイント
冬にレンタカーを借りて札幌から函館へ向かうなら、必ず「冬仕様」であることを確認してください。大手レンタカー会社であれば冬場はスタッドレスタイヤが標準装備されていますが、念のため4WD車を指定して予約するのが賢明です。北海道の坂道や雪の深い場所では、2WD(二輪駆動)だと発進すら困難になることがあるからです。
車内に用意しておくと便利なアイテムとしては、ウィンドウォッシャー液の予備やスノーブラシがあります。走行中に跳ね上げられた泥雪でフロントガラスがすぐに汚れるため、ウォッシャー液の消費は想像以上に早いです。また、駐車中に積もった雪を下ろすためのブラシは必須アイテムです。これらがないと、視界を確保することすらままならなくなります。
【冬の車内に積んでおきたい必需品リスト】
・防寒性の高い上着、毛布(立ち往生時の防寒用)
・小型のスコップ(雪に埋まった際の脱出用)
・モバイルバッテリー(スマホの電池切れ防止)
・飲み物とカロリーの高い非常食(チョコレートなど)
最後に、雪道での運転経験が少ない方は、無理をして自分で運転せず、JRの特急「北斗」などを利用することも検討してください。札幌・函館間を約3時間40分で結ぶ特急列車は、冬場でも比較的安定して運行されています。安全を最優先にし、自分たちのスキルや体調に合わせた移動手段を選ぶことが、楽しい北海道旅行を成功させるポイントです。
札幌・函館間のドライブを快適にする便利情報

長距離のドライブをよりスムーズに進めるためには、事前の準備やちょっとした豆知識が役立ちます。特にレンタカーの利用やコスト面、現地のインフラ状況を知っておくことで、無駄なストレスを減らし、観光に集中できる環境を整えることができます。
レンタカーを借りる際のお得なプランと乗り捨て(ワンウェイ)
札幌でレンタカーを借りて函館で返却する、あるいはその逆という「乗り捨て(ワンウェイ)」利用は非常に人気があります。この方法を使えば、札幌から函館まで移動した後に再び札幌へ戻る必要がなくなり、旅の効率が飛躍的にアップします。ただし、一般的には「乗り捨て料金」として数千円から1万円程度の追加費用が発生することを覚えておきましょう。
この費用を抑えるためには、各レンタカー会社が実施しているキャンペーンをチェックするのが有効です。特定の期間や車種限定で乗り捨て料金が無料になるプランや、早期予約割引(早割)を適用することでトータルコストを下げることが可能です。また、大手のレンタカー会社であれば、札幌市内と函館市内の両方に多くの店舗があるため、出発地や到着地の選択肢が広がり便利です。
予約時には、ETCカードのレンタルが可能かどうかも確認しましょう。高速道路を利用する場合、ETCがあれば料金所で停止する必要がなく、スムーズに通過できるだけでなく、深夜割引や休日割引などの恩恵も受けられます。自分でカードを持っていない場合は、数百円の手数料でレンタルできることが多いので、積極的に活用しましょう。
ETCカードの利用と高速道路割引サービス
北海道の高速道路料金は、長距離になればなるほど高額になります。札幌から函館まで普通車で利用すると片道約7,000円かかるため、往復や他のエリアも回るとなるとバカになりません。ここで強い味方になるのが、NEXCO東日本が提供している「Hokkaido Drive Pass(北海道ドラぷら)」などの観光客向け周遊割引パスです。
これは、定額料金で一定期間、北海道内の高速道路が乗り放題になるという非常にお得なパスです。例えば、札幌〜函館の往復だけでも通常料金より安くなるケースが多く、道中での乗り降りも自由になります。利用するにはETCカードが必要ですが、レンタカーと一緒に申し込むことができる場合がほとんどです。これを使えば、料金を気にせず気軽にサービスエリアに立ち寄ったり、予定外のルート変更を楽しんだりすることができます。
また、深夜(0時〜4時)の走行には30%割引が適用される深夜割引や、土日祝日の走行が対象となる休日割引など、時間帯による優遇もあります。自分たちの旅行日程がこれらの割引対象に当てはまるかどうかを事前に確認し、少し時間をずらして出発するだけで、浮いたお金で豪華な函館の海鮮丼を楽しむことができるかもしれません。
ガソリンスタンドの状況と早めの給油の重要性
北海道でのドライブで、都市部以外を走る際に最も気をつけなければならないのが燃料の管理です。札幌や函館のような大きな街を離れると、ガソリンスタンド(SS)の数が極端に少なくなります。特に一般道の山間部や、夜間の地方道路では、数十キロメートルにわたって営業しているスタンドがないという状況も珍しくありません。
「まだ半分あるから大丈夫」という過信は禁物です。予期せぬ通行止めによる迂回や、渋滞に巻き込まれた際のアイドリングなどで、燃料は思っている以上に消費されます。北海道ドライブの鉄則は、「ガソリンが半分になったら給油する」ことです。高速道路上のサービスエリアにも給油所はありますが、設置間隔が非常に空いている(例:100km以上先までない等)場合があるため、案内板のチェックを怠らないようにしましょう。
また、最近ではセルフ形式のガソリンスタンドも増えていますが、地方では依然として有人店舗が多く、営業時間が18時や19時で終了してしまうこともあります。夜間の長距離移動を計画している場合は、あらかじめルート上の主要なスタンドの営業時間を把握しておくか、大きな街を通過する際に必ず満タンにしておくのが、トラブルを未然に防ぐための賢い方法です。
まとめ:札幌から函館までの車移動時間を把握して最高の旅を
札幌から函館へのドライブは、距離にして約310キロ、時間にして高速道路で約4時間強、一般道では6時間以上を要する長い道のりです。しかし、その道中には中山峠の絶景や洞爺湖の自然、そして長万部の美味しいグルメなど、北海道の魅力が凝縮されています。単なる移動手段としてだけでなく、車だからこそ味わえる景色や体験を大切にすることで、旅の思い出はより深いものになるでしょう。
改めて要点を整理すると、スピードと快適さを重視するなら道央自動車道、コストを抑えて景色を楽しむなら国道230号・5号線のルートが基本となります。特に冬場は路面状況により所要時間が大幅に増えるため、夏場以上の余裕を持ったスケジュール管理と、万全の装備が不可欠です。レンタカーの乗り捨てプランやETC割引パスなどの便利なサービスも賢く利用して、賢くお得に移動を楽しんでください。
広大な大地を走り抜け、ようやく函館の五稜郭タワーや函館山の夜景が見えてきた時の達成感は、ドライブ旅行ならではの特別な瞬間です。焦らず、安全運転を第一に、素晴らしい北海道の旅を満喫してください。この記事が、あなたの札幌から函館へのドライブ計画に役立つことを願っています。それでは、気をつけて行ってらっしゃい!


