北海道のオホーツク管内に位置する遠軽町(えんがるちょう)は、大人気アニメ「機動戦士ガンダム」のキャラクターデザインを手掛けた安彦良和氏の出身地です。この深い縁がきっかけとなり、町内にはファン垂涎の「ガンダムマンホール」が設置されました。
ガンダムマンホールは、全国の自治体と協力して進められているプロジェクトの一環ですが、遠軽町のものは特に思い入れの深いデザインとなっています。この記事では、遠軽町に設置されたガンダムマンホールの場所や、ファンならずとも楽しめる観光ポイントを詳しくお伝えします。
北海道観光の新たな目的地として、遠軽町でのマンホール巡りを計画してみませんか。設置場所だけでなく、周辺の見どころやグルメ情報も網羅しました。この記事を読めば、効率よく楽しく聖地巡礼ができるはずです。
遠軽町にガンダムマンホールが登場した理由とプロジェクトの背景

なぜ北海道の遠軽町に、ガンダムのマンホールが設置されることになったのでしょうか。そこには、作品への深い敬意と、町が誇る偉大なクリエイターとの強い結びつきがあります。
ガンダムマンホールプロジェクトとは?
「ガンダムマンホールプロジェクト」は、バンダイナムコグループの「ガンダムプロジェクト」が企画したものです。全国の自治体と協力し、世代を超えて愛される「ガンダム」をデザインしたマンホール蓋を寄贈することで、観光振興や地域活性化を目的としています。
このプロジェクトによって誕生したマンホールは、世界に一枚だけのオリジナルデザインであることが最大の特徴です。各地の名所や特産品を背景に、モビルスーツが描かれており、設置されると同時に多くのファンが詰めかける人気の観光コンテンツとなっています。
遠軽町に設置されたマンホールもその一つで、2022年に町へ寄贈されました。これまでは都市部を中心に展開されてきましたが、北海道の豊かな自然を背景にしたデザインは、他の地域とは一線を画す特別な輝きを放っています。
キャラクターデザイナー安彦良和氏の出身地
遠軽町がガンダムマンホールの設置先に選ばれた最大の理由は、「機動戦士ガンダム」の生みの親の一人である安彦良和(やすひこ よしかず)氏の故郷だからです。安彦氏は遠軽町で育ち、地元の高校を卒業するまでこの地で過ごしました。
安彦氏の描くキャラクターは、繊細な表情や躍動感あふれる動きが魅力で、ガンダムが単なるロボットアニメを超えた人間ドラマとして評価される大きな要因となりました。遠軽町は、安彦氏のクリエイティビティを育んだ土地として、ファンの間では以前から聖地として認識されていたのです。
町としても、世界的なアーティストである安彦氏を町の誇りとしており、マンホール設置は町民にとっても嬉しいニュースとなりました。郷土が生んだ偉人の足跡を辿りながら、マンホールを見学することで、作品への理解もより深まることでしょう。
町を挙げて歓迎するガンダムファンの聖地
遠軽町は、マンホールの設置をきっかけに「ガンダムの町」としての魅力を積極的に発信しています。単にマンホールを置くだけでなく、町内の施設やイベントと連携することで、訪れるファンを温かく迎える体制を整えています。
例えば、地元の道の駅や観光案内所では、マンホールに関連した展示やパンフレットの配布が行われています。遠軽町を訪れることで、ガンダムという作品が地域に溶け込み、大切にされている様子を肌で感じることができるでしょう。
また、マンホール巡りをするファン同士の交流や、SNSでの発信も活発です。遠軽町の雄大な景色とともに、色鮮やかなマンホールを写真に収める体験は、旅の素晴らしい記録になります。町全体が歓迎ムードに包まれているため、初めて訪れる人でも安心して楽しめます。
遠軽町内に設置されたガンダムマンホールの種類とデザイン

遠軽町に設置されているガンダムマンホールは、全部で2種類あります。それぞれ異なるモビルスーツと、遠軽町を象徴する景色が組み合わされた、ここでしか見られない特別なデザインです。
ガンダム(RX-78-2)と瞰望岩のデザイン
一つ目のデザインは、初代主人公機である「ガンダム(RX-78-2)」です。力強く佇むガンダムの背景には、遠軽町のシンボルである「瞰望岩(がんぼういわ)」が描かれています。瞰望岩は、地上から約80メートルの高さを誇る巨大な奇岩で、アイヌ語で「インカラ」と呼ばれていました。
この岩は、安彦良和氏にとっても幼少期から慣れ親しんだ風景であり、ガンダムと組み合わされることで、まさに「遠軽ならでは」の一枚となっています。青い空と白いガンダム、そして力強い岩肌のコントラストが非常に美しく、写真映え間違いなしの仕上がりです。
ガンダムが遠軽の町を見守るように立っている姿は、多くのファンの心を打つものがあります。設置場所を訪れた際は、ぜひ周囲の実際の景色と比較しながら、そのデザインの再現度の高さを楽しんでみてください。
シャア専用ズゴックと丸瀬布の風景
二つ目のデザインは、赤い彗星ことシャア・アズナブルの愛機「シャア専用ズゴック(MSM-07S)」です。こちらは、遠軽町の丸瀬布(まるせっぷ)地区にある「丸瀬布森林公園いこいの森」周辺をイメージしたデザインとなっています。
ズゴックの背景に描かれているのは、丸瀬布の豊かな自然と、この地区を象徴するSL(蒸気機関車)「雨宮21号」の走る風景を彷彿とさせる要素です。水陸両用機であるズゴックが、北海道の山あいの風景に溶け込んでいる様子は、非常にユニークで遊び心があります。
シャアのイメージカラーである赤が、北海道の自然の緑によく映えます。ジオン軍のモビルスーツがデザインされていることで、連邦軍派だけでなくジオン派のファンも満足できるラインナップとなっているのが嬉しいポイントです。
デザインに込められた遠軽町のこだわり
これらのマンホール蓋は、色鮮やかな樹脂で着色されており、非常に精密に作られています。ガンダムのメカニカルなディテールと、遠軽町の自然美が絶妙に融合しており、一枚の絵画のような完成度を誇っています。
注目すべきは、細かな色彩の使い分けです。単なるキャラクターグッズとしてではなく、マンホールとしての耐久性を備えつつ、作品の世界観を壊さないよう細心の注意を払って製造されています。特にガンダムの目の輝きや、ズゴックの光沢感などは、実物を見て初めて分かる迫力があります。
また、これらのデザインは安彦良和氏の監修を受けているため、公式としての重みがあります。氏の故郷に対する思いと、長年愛されてきたキャラクターが交差する、特別なアートピースと言えるでしょう。
マンホールの蓋は路面に設置されているため、撮影の際は車や周囲の歩行者に十分注意してください。また、表面が濡れていると滑りやすいので注意が必要です。
マンホールカードの配布情報について
マンホール巡りの醍醐味といえば、コレクション要素の強い「マンホールカード」の入手です。遠軽町でも、設置されているガンダムマンホールのカードが配布されており、旅の記念品として高い人気を誇っています。
【マンホールカード配布場所の目安】
・道の駅 遠軽 森のオホーツク(ガンダムデザイン)
・丸瀬布郷土資料館(シャア専用ズゴックデザイン)
配布場所や時間は時期によって変更される可能性があるため、事前に遠軽町の公式サイト等で最新情報を確認することをおすすめします。特に冬期間や休館日には配布が行われない場所もあるため、注意が必要です。
マンホールカードは一人一枚の無料配布が基本ですが、在庫には限りがあります。手に入れたカードは、実際にマンホールを見た証として、大切に保管したいですね。カードの裏面には、デザインの由来やマンホールの詳細な解説が記載されており、知識を深めるのにも役立ちます。
遠軽町ガンダムマンホールの具体的な設置場所ガイド

実際に現地を訪れる際、迷わないように具体的な設置場所を確認しておきましょう。遠軽町は面積が広いため、事前に場所を把握しておくことで時間を有効に使えます。
道の駅「遠軽 森のオホーツク」周辺のガンダム
ガンダム(RX-78-2)のマンホールは、道の駅「遠軽 森のオホーツク」に設置されています。この道の駅は、国道450号(旭川紋別自動車道)の遠軽ICからすぐの場所にあり、車でのアクセスが非常に便利です。
設置ポイントは、道の駅の建物近くの歩道部分です。多くの人が行き交う場所にあるため、すぐに見つけることができるでしょう。道の駅自体も、2019年にオープンした比較的新しい施設で、非常に綺麗で設備が充実しています。
ここではマンホールを見るだけでなく、地元の特産品を買ったり、休憩をしたりすることもできます。まずはこちらを拠点にして、遠軽観光をスタートさせるのがスムーズな流れでおすすめです。
丸瀬布エリアに佇むシャア専用ズゴック
シャア専用ズゴックのマンホールは、遠軽町中心部から少し離れた「丸瀬布地区」にあります。具体的な設置場所は、丸瀬布郷土資料館の前です。ここは、かつての丸瀬布町(現在は遠軽町と合併)の歴史を伝える施設で、SL雨宮21号の保存場所からも近いです。
周辺は緑豊かな公園のようになっており、落ち着いた雰囲気の中でマンホールを見学できます。ガンダムのマンホールがある道の駅からは車で20分から30分ほどの距離にありますが、道中は美しい山並みを楽しむことができるドライブコースです。
ズゴックのマンホールがある場所のすぐ近くには、蒸気機関車が実際に走る「丸瀬布森林公園いこいの森」もあり、家族連れや鉄道ファンにも人気のエリアです。マンホールをきっかけに、丸瀬布の深い歴史に触れてみるのも良いでしょう。
移動手段と効率的な回り方
遠軽町のガンダムマンホールを巡るには、車(レンタカー)での移動が最も効率的です。北海道の広大な土地柄、公共交通機関だけでは移動に時間がかかり、本数も限られているため、自由度の高い車が必須と言えます。
旭川方面から来る場合は、旭川紋別自動車道を利用して「遠軽IC」で降り、まずは道の駅のガンダムを見学。その後、国道を通って丸瀬布地区のズゴックへ向かうのが一般的なルートです。逆に紋別方面から来る場合は、その逆の順序で回ると無駄がありません。
もし公共交通機関を利用する場合は、JR石北本線の「遠軽駅」と「丸瀬布駅」を拠点にすることになります。各駅から設置場所までは距離があるため、駅レンタサイクル(夏季限定)やタクシーの利用を検討してください。移動時間をしっかりと計算に入れて計画を立てましょう。
ガンダムマンホール巡りと一緒に楽しみたい遠軽町の絶景スポット

遠軽町には、マンホール以外にも見どころが満載です。特に自然が作り出す絶景は、北海道らしさを存分に感じさせてくれます。マンホールを見学した後にぜひ立ち寄ってほしいスポットを紹介します。
太陽の丘えんがる公園の広大なコスモス園
遠軽町といえば、日本最大級の規模を誇る「コスモス園」が有名です。太陽の丘えんがる公園にあるこの園では、8月中旬から9月下旬にかけて、約1,000万本のコスモスが咲き誇ります。丘一面がピンクや白の色に染まる景色は、息をのむほどの美しさです。
公園内は非常に広く、散策路を歩きながらさまざまな種類のコスモスを観賞できます。マンホールに描かれたガンダムの背景にある瞰望岩も、この公園の一部として間近で見ることが可能です。季節限定の絶景ですが、その時期に訪れるなら絶対に外せません。
また、コスモスの時期以外でも、春には芝桜やツツジ、夏にはアジサイなど、四季折々の花々が目を楽しませてくれます。展望台からは遠軽の街並みを一望でき、心地よい風を感じながらリラックスした時間を過ごせます。
瞰望岩(がんぼういわ)の頂上からの眺め
マンホールのデザインにも採用されている「瞰望岩」は、下から見上げるだけでなく、実は頂上まで登ることができます。公園の駐車場から歩いて数分で頂上付近に到達できるため、意外と気軽にアクセスできるのが魅力です。
頂上からは遠軽の市街地や遠くの山々を一望でき、その高度感には圧倒されます。柵がない場所もあるため注意が必要ですが、そこから見えるパノラマビューはまさに絶景です。アイヌの人々がこの場所を聖地として大切にしてきた理由が、頂上に立つと分かる気がします。
ガンダムのデザインを確認した後に、その実物の岩の上に立つという体験は、聖地巡礼に深みを与えてくれます。安彦良和氏も見ていたであろうこの風景を、ぜひ自分の目で確かめてみてください。
SLが走る丸瀬布森林公園いこいの森
シャア専用ズゴックのマンホールがある丸瀬布地区では、「丸瀬布森林公園いこいの森」が外せません。ここでは、北海道の開拓を支えた森林鉄道のSL「雨宮21号」が今も動態保存されており、実際に乗車することができます。
黒い煙を上げて力強く走るSLの姿は迫力満点で、大人も子供も夢中になります。園内にはキャンプ場やゴーカート、郷土資料館などもあり、一日中遊べるスポットとなっています。特に紅葉の時期は、SLと色づく木々のコントラストが美しく、多くのカメラマンが訪れます。
ズゴックのマンホールを見てから、本物のSLの汽笛を聞くというコースは、メカ好きな方にもたまらない体験になるはずです。自然の中でゆっくりと過ごしながら、古き良き北海道の空気を感じてみてください。
遠軽観光をさらに充実させるグルメと温泉情報

旅の楽しみといえば、その土地ならではの食と癒やしです。遠軽町には、豊かな大地が育んだ美味しいグルメと、心身ともにリフレッシュできる素晴らしい温泉が揃っています。
道の駅で味わう地元食材の絶品ランチ
ガンダムのマンホールがある「道の駅 遠軽 森のオホーツク」は、グルメスポットとしても非常に優秀です。レストランでは、地元の農産物や肉をふんだんに使ったメニューが提供されています。
特におすすめなのが、遠軽町産のお肉を使ったカレーや、ボリューム満点の定食です。素材の味を活かした料理はどれも満足度が高く、観光客だけでなく地元の人々にも親しまれています。また、テイクアウトコーナーのソフトクリームも絶品で、ドライブの休憩にぴったりです。
季節によっては、期間限定のメニューが登場することもあります。地元の食材をふんだんに取り入れた料理を味わいながら、マンホール巡りの思い出を振り返るのも良いですね。施設内にはお土産コーナーも充実しており、遠軽ならではの加工品やスイーツを探すのも楽しい時間です。
特産品の白滝ジャガイモを使ったメニュー
遠軽町の白滝(しらたき)地区は、ジャガイモの産地として知られています。ここで収穫されるジャガイモは、厳しい寒暖差の中で育つため、甘みが強くホクホクとした食感が特徴です。
町内の飲食店では、この白滝ジャガイモを使ったコロッケやグラタンなどのメニューを見かけることができます。シンプルに塩茹でしただけでも十分に美味しいジャガイモは、まさに北海道の恵みそのものです。特におやつ感覚で食べられるコロッケは、マンホール巡りの合間の小腹を満たすのに最適です。
また、農協の直売所などでは、収穫時期になるとさまざまな品種のジャガイモが並びます。発送も受け付けていることが多いので、自宅用や贈り物として手配するのもおすすめです。遠軽の味覚を代表するジャガイモを、ぜひ現地で味わってみてください。
旅の疲れを癒やす瀬戸瀬温泉と丸瀬布温泉
たくさん歩いた後は、温泉でリフレッシュしましょう。遠軽町には、秘湯の雰囲気が漂う「瀬戸瀬(せとせ)温泉」や、家族で楽しめる「丸瀬布温泉」があります。
瀬戸瀬温泉は、山あいにひっそりと佇む一軒宿で、とろりとした肌触りの天然温泉が自慢です。源泉かけ流しの湯は「美肌の湯」としても定評があり、全国から温泉ファンが訪れます。静かな環境の中で、川のせせらぎを聞きながら入る温泉は、日常の忙しさを忘れさせてくれます。
一方、丸瀬布温泉「やまびこ」は、森林公園の近くにある近代的な温泉施設です。露天風呂やサウナも完備されており、ズゴックのマンホールを見学した後に立ち寄るのに大変便利です。清潔感のある館内でゆったりと湯船に浸かれば、長旅の疲れもすっきりと解消されるでしょう。
まとめ:遠軽のガンダムマンホール巡りで特別な北海道の思い出を
北海道遠軽町に設置されたガンダムマンホールは、単なるキャラクターの設置物ではなく、安彦良和氏という偉大なアーティストを輩出した町の誇りと、作品への深い愛が詰まった特別な存在です。ガンダムとズゴック、二つのデザインを巡る旅は、遠軽の豊かな自然や歴史に触れる素晴らしい機会にもなります。
道の駅でのランチや、瞰望岩からの絶景、そしてSLが走る丸瀬布の風景。これらすべてが、マンホール巡りを彩る重要な要素です。マンホールを起点に町のあちこちを訪ねることで、ガイドブックだけでは分からない遠軽町の本当の魅力に出会えるはずです。
この記事を参考に、ぜひ次の北海道旅行では遠軽町へ足を運んでみてください。足元に広がるガンダムの世界と、頭上に広がるオホーツクの青い空が、あなたを温かく迎えてくれます。カメラとマンホールカードの準備を整えて、特別な聖地巡礼の旅を楽しみましょう。




